出会い 4
(ガガガが、ガチガ、ガ、ガアーン)
城の門が開く、門の上では鎧を着た兵士が蟻のように忙しなく働いている。
白い壁は一つの傷もない。この城の主人が強いのを間接的に表している。
エミリーは掴まれた衝撃で寝てしまっている。エミリーはお男に担がれ城の門の奥に入った。
城の中庭に入る。
1人の若く美し金髪の女性がいる。男は女にエミリーを片手で掴み見せた。
「これはどう言うことだ。お前にエミリーの面倒を任せたはずだが?どうして外にいる?」
女はエミリーを見た、そしてほっとした顔になりそして、エミリーに近づいていく。女は男からエミリーを受け取った。
女は近くにいたメイドに寝ているエミリーを渡した。そしてメイドはエミリーを抱いてそそくさと城の中へ入る。男はその様子を見て口を開く。
「きさまには失望した、もう良い、下れ。」
女は城の中へとかえる。
「お父様ー」
少年が大男の方へと走っている。
「おお、レオ、稽古はどうした。」
そこへ1人の兵士が来た。
「オリバ様が帰ってくるのを聞いて休憩がてら会いに来たのですよ。」
オリバは納得した感じで。
「そうか、レオはよくやっているか?」
「ええ、もちろん」
レオが割って入る。
「僕ね木の枝10本切れるようになったんだよ!」
オリバは笑顔でレオの頭を撫でて。
「よくやった、レオ、偉いぞ」
しかし、オリバは思い出したくないことを思い出したらしく、また険しい顔になり
「それに比べて、エミリーはなぜああも自由なのだ。、、、そうか、レオお前に頼みがある、エミリーの近くにいて、エミリーを自由にしないで、大人しくするようにするんだ、いいな?」
レオは初めて父親に認められ、頼られたことに嬉しくなり元気よく返事した。
「うん!わかったよ、お父様!」
少年は城の中へと元気よく走ってエミリーの元へいそぐ、稽古なんてわすれて
その様子を夕日が、成長した少年を讃えるように、照らしていた。
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