いつも読んでくださってる読者の方がヒーローみたいな感じで媚びていくので、へへ……よろしくおねげぇしやす。
春海水亭
ヤンス系の一般市民
媚を売ろうと思う。
媚を売ると言われて、「は?」と思った貴方の方が世間一般的には正しい。「え~媚?ちょうど欲しかったんですよ~」と思われた分には、私のほうが「この人は普段どんな生活を過ごしているのかしらん」と気になってしまう。
そもそも、二回連続でエッセイを書くつもりはなかったのである。
本来ならばこのページに書かれている作品は「いじめっ子を討ち滅ぼす暗黒滅殺死獣皇帝デスヘルインフェルノ」というタイトルの、暗黒滅殺死獣皇帝デスヘルインフェルノが結果的にいじめっ子をぶち殺していじめられっ子が「あれはクソ化け物だったけど、僕にとってはヒーローだったなぁ~」と燃える街並みの中で思う短編のはずであった。
だが、ぶち殺されてスカッとするレベルのいじめにピンと来ず、とりあえずいじめっ子をぶち殺す作品の傑作であるミスミソウを読み返したところ、若干気分がしょんぼりしてしまったのである。
やっぱり、いじめって良くないと思う。
……いや、ミスミソウを読んだ人間から出てくる感想がこれなの、自分でも信じられない。なんだこの薄っぺらい感想は。
まぁ、そういうわけで本来用意していたネタが書けず、かといって代理のネタを出すにも、私だけのヒーローというテーマで書くなら、できればガッツリ書きたいなぁ~というのがあり、今回もエッセイでお茶を濁す。
それで、私だけのヒーローについて思い出そうとしても、だいたいヒーローというのは私以外にとってもヒーローなものであり、たまたま自分だけを助けてくれたダークヒーローみたいな存在と出くわす機会もなかった。
というわけで読者の方に私だけのヒーローになっていただくことにした。
今から精一杯感動的な話をして、愛嬌と媚を売りつけていこうと思う。
さて、あの名作映画ダークナイト・ライジングでバットマンは言った。
『ヒーローには誰でもなれる。簡単なことでいいんだ。少年の肩にコートをかけて、世界は終わりじゃないと教えて安心させるようなことだ』
小説を書いていて、倒せば明日からハッピーになれるような悪はいない。
自分よりランキングが上の作者を殺しても、それで自分の作品が読まれるということもないし、自分以外の選考作品の全てを破壊しても、それで自分の作品が選ばれるかといえば、おそらくコンテスト自体が中止になりかねない。
頭の中にある形のない傑作は、指先で形作られて頭の中だけで傑作だと気づくことばかりだ。そして加筆修正、宣伝、一度投稿した作品には様々なことが出来るようで、ある線を超えた作品に対して自分に出来ることは何もない。ただ読者の方からの評価を受け続けるのみ。作品というものは作者がどうにでも書くように見えて、結局読者が決めるものである。
作品は一人では立てない。
だからこそ、読者の方にいただける感想や評価、応援、フォロー、いや閲覧だけでも力になるのである。
ありがとうございます――と言いたい。
アナタは自分では気づいていないだけで、強大なパワーを持っている。
アナタは自分では気づいていないだけで、私の孤独と戦ってくれたのだ。
それは最もちっぽけで、そして恐ろしい敵である。
その悪と戦ってくれたヒーローなのだ。
皆さんの応援のおかげで、私はこうやって今日も元気に作品を書けている。
本当にありがとう。
第3回ドラゴンノベルス新世代ファンタジーコンテスト大賞作品
鍋で殴る異世界転生(https://kakuyomu.jp/works/16816452218431067194)
作者 しげ・フォン・ニーダーサイタマ
という内容を勝手に書いたので、流石に怒られるんじゃないかなぁとドキドキしている。
私だけの(精神的)
いつも読んでくださってる読者の方がヒーローみたいな感じで媚びていくので、へへ……よろしくおねげぇしやす。 春海水亭 @teasugar3g
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