10 天使との戦闘
「ハル!」
校庭にキヨエの大声が
「……」
「まわりをみてみろ! 校舎なんか半分ぶっこわれちまったぞ!」
(
「いくら
(……なぜわたしの
「ハルちゃ〜ん」
チハルが両腕を大きくふりながら
「おひさしぶりハルちゃん……って、ハルちゃんにとってわたしたちは
(顔画像データベースに照合……こちらも該当なし)
〈
ビームが発射され
「ほらー、いってるそばから!」キヨエがあきれてさけんだ。
(着弾の衝撃が大きくて
少女の中の
(次こそ……)
「ハル、ちょっとひっこんでろ。
「おーい、エセ天使! 今度はわしが相手してやるぞ!」
「まて!
「まあ、みてろ。お手本をしめしてやるから」キヨエは
天使がキヨエに
「
キヨエがそうつぶやくと、キヨエの姿が天使の目の前30センチのところに
しかし、天使の口の中はすでに青い光でいっぱいになっていて、ビーム発射寸前だ。
ばくん!
天使のアゴが上に
キヨエは、ずんっ、と腰をおとすと、あげていた右肘をふりおろし、天使の
天使の体がくの字に折れ、頬張っていたビームを吐き出した。ビームはキヨエの頭の上ギリギリを通りすぎていった。
ビームの飛んでいった先にはチハルが立っていた。チハルの左手の
ビームが盾にあたるジャストのタイミングにあわせて、チハルはテニスのバックハンドのように、
じゅっ。
頭がなくなった天使はうしろに、バタン、とたおれた。
「
チハルがとなえると、フミカたちをつつんでいた
チハルは、おでこに
「うう……」
妖怪たちは目をさました。フミカはまたおそわれるんじゃないかと、おもわず
すべらせ坊が両腕を大きくひろげて体をのばしながら「ああ、よくねた。あれ? ここ、どこだ? 学校にいたはずだけど」といった。ソウタの声だった。
「うわあ! おばけえ!」岩男がすべらせ坊をみて、さけんだ。カジの声だった。
「え? その声? おまえ、カジか? なになに? いったいどうなってんの?」
「……その声はソウタ?」
二人の妖怪はおたがいの姿をみて、きょとんとしたいる。
「どうゆうこと?」フミカはひとり
「首にかかってるお守りの力で意識だけ元にもどったんじゃ」フミカがうしろをふりかえると道着姿のキヨエが立っていた。「体は妖怪のままだけどな」
「てゆうか、いったいなんなの。あの天使みたいなのもナニ? 全部説明してくれる、ママ!」
「う〜ん……説明するとなると長くなるし、おなかも
ぼくたちが地球を救いました 葛飾ゴラス @grath-ifukube
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