最近『ポケモン』というゲームをはじめた。
私はいままでポケモンのゲームをやったことがなかった。もちろんポケモンの存在は以前から知ってはいたが、初代『赤緑』が発売されたときすでに高校生だった私は、ポケモンを通らずに生きてきたのだ。
数年前、子供にせがまれて『ポケモンGO』をやったことはあるが、それも表面をさらっと撫でる程度だった。
しかし今年になって家にころがっていた『ポケモンスカーレット』をなんとなくプレイしてみたら見事にハマってしまった! 挙句、クリア後には『ポケモンレジェンズアルセウス』まで購入してプレイする始末だ。
いまはふつうに来年2025年に発売予定の『ポケモンレジェンズza』が待ち遠しい。
さて、次回作『za』についてすこし語りたい。
前作『アルセウス』は、従来のポケモンとはゲーム性の異なる別ゲーとして作られたアクション性の高い挑戦作だった。それゆえに世間的には良作としながらも「粗削りな出来」という評価がよく目についた。
たしかにその通りかもしれない。しかしその「粗削り」な部分は『za』で昇華されより完成されたものとなって帰ってきてくれると、私は期待している。
たとえば──
早業力業システムをダブルバトル、トリプルバトルでできたら面白そうだなあとか、
いろんなポケモンに乗ったり、小さいポケモンを肩に乗っけたりしたいなあとか、
ポケモンと一緒に農作業したり採掘したり建築したりしたいなあとか、
──夢は広がるばかりだ。
そのなかでもとくに期待しているのが「マップ」だ!
ポケモンのマップは、『アルセウス』での「擬似オープンワールド」を経たあと『スカーレット』で「完全なオープンワールド」に進化したようだ。
『アルセウス』のゲーム性はおそらく『ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド』の影響をつよく受けていると思われる。そこで、「ブレワイマップ達成率100%」を誇る自称ブレワイガチ勢の私から一言申したい。
ゲーフリよ! ブレワイのマップを目指してくれ!
ブレワイのマップは数多あるオープンワールドゲームのなかでも秀逸だと思う。
ブレワイはただ野を駆けているだけで気持ちがいい。「ああ、ずっとこの世界のなかにいてぇ」と人を駄目にする。
ブレワイは、画質やスペック的にいえば他のオープンワールドゲームより劣っているはずなのに、何故あれほど魅惑的にみえるのか?
理由はいくつもあると思うが、個人的には〈光〉に秘密があると思っている。
水平線に沈んでいく夕日、陽の光を反射する水面、風に吹かれた草の上を走っていく煌めき──地面を流れる雲の影にさえ愛しさを感じてしまうほどだ。
そこまでとは言わないまでも、「このなかにずっといたい」と思わせるマップを『za』にも期待したい。
明確な殺意をもって襲ってくるポケモンたちとのヒリヒリした〈やりとり〉── それをブレワイ的なオープンワールドでふたたび味わいたいと切に願っている。