概要
貴方が忘れてても、貴方にもう一度会いたい人がいるかもしれない。
【カクヨムコン8に投稿してみます(≧▽≦)】
それは、恋かどうかもあやふやな絵里の中の感情。
もう二度と出逢えない可能性の方が、遥かに高く。
助けてくれたことさえ覚えていないかもしれない。
そんな人。
それでも、もし逢えたなら。
●
数年前の夏、学校帰りの駅。
絵里は駅で酔っ払いに文句を言われて、泣きそうになっていた。
足が竦み、ただ震えるだけの絵里の前に現れたのは、通りすがりだろうスーツの男性。
どんなに探しても見つけられず、お礼さえ言えてない。けれどあの瞬間その男性は間違いなく、絵里だけのヒーローだった。
それは、恋かどうかもあやふやな絵里の中の感情。
もう二度と出逢えない可能性の方が、遥かに高く。
助けてくれたことさえ覚えていないかもしれない。
そんな人。
それでも、もし逢えたなら。
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数年前の夏、学校帰りの駅。
絵里は駅で酔っ払いに文句を言われて、泣きそうになっていた。
足が竦み、ただ震えるだけの絵里の前に現れたのは、通りすがりだろうスーツの男性。
どんなに探しても見つけられず、お礼さえ言えてない。けれどあの瞬間その男性は間違いなく、絵里だけのヒーローだった。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!あたりまえの、ありがたい勇気
拝読して、もう何十年も前に痴漢に遭った時に割って入って助けてくれた青年を思い出しました。
ひょろっとした見るからにひ弱そうな、アニメや漫画に出て来る絵にかいたような「冴えない大学生」そのままだった彼は痴漢と私の間に割って入ってくれました。
痴漢が去った後でお礼を言うと「こんなの当たり前のことですよ。僕がしなくても誰かがしたはずです」と言い切った、本当に「当然のことをしただけ」と心から思っていたであろう彼の表情は今でも忘れられません(ついでに周囲の大人たちの気まずそうな表情も)
きっとそのサラリーマンにとっても「当たり前のことをしただけ」なのでしょうね。その「あたりまえ」を実行するための勇気…続きを読む