振り子時計が見るやさしい手

私はこの小説が大好きです。
昔のものは長く使っていると魂が宿ると言われていたような。
その理由がこの小説を読んでいるとわかる。
この振り子時計は大正から昭和にかけ長い時間、その家を見ている。
でも、とってもやさしい家に来て幸せだったと思える。
どこか物悲しいけど、どこか幸せな気持ちにもなれる1話のみの話だけれど、たくさんの物語が詰め込まれているような不思議な小説です。
背が高い旦那さんが無くなった時、振り子はボーンボーンと鳴りながら泣いていたのか?それとも「ありがとう」と言ったのかな....?