800文字程度ですぐに読み終える。けれど長い物語を読み終えたような余韻が残る。要するに好き。
主人公の『僕』は、空き教室の机に落書きを見つけます。それは傷痕と呼ぶべき、悲しい言葉。『僕』は答える。その悲しみを包み込むように。落書きの主は『僕』について尋ね、『僕』は『彼女』のことを聞く。…続きを読む
胸がギュウと切なくなる、そして読み終わった時に一気に呼吸を取り戻すような解放感。そんな読後感を得たいなら、読むべき小説だと思います。
たとえ嘘ばかりでも、二人は言葉を通して出会っていたのだと。甘酸っぱさが素敵でした。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(151文字)
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