第2話
最初の出会いは、16歳だった。高校1年の時席が近かったのもあり、僕の仲のいい友達と彼女という謎のグループが出来上がっていた。みんな彼女がグループ内に居ることに微妙な疑問を抱きつつも多分みんな彼女が居ることが心地良さすら感じられていたと思う。実際、そのグループ内2人と彼女は高校時代、付き合うことになる。僕は彼女の顔も性格もタイプではなかったが、女友達など出来たことがなく初めての女友達に良さを感じていた。だから、僕は聞いて欲しい話があれば一方的に話し、用があるときだけ話すというなんとも雑な扱い、存在であった。でも、なぜか話したいことがあれば彼女に電話をかけた。電話に出ないとイライラするし、向こうの恋愛相談にも聞く気にならなかった。そして、僕に彼女ができた。
不定 @Katashin14
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