息が苦しくなっていた

水中で生きる魚は陸上で息が出来なくなる。けれど、自分もまた、陸上で息をしていないような苦しさを感じている。

そういった表現がキレイだ。

指の持ち主は息ができず命を落としたのであろう。彼が指を思い出したとき、波多野もまた指を思い出していた。彼は最後、指に呼ばれたのかもしれない。

息のできない水の中へ…