静かな狂気に満ちた作品

友人波多野は狂気と普通の顔を併せ持っている。一緒に時を過ごせば過ごすほど、狂気の片鱗がこぼれ落ちていく。波多野の狂気が、ゆっくりと伝染していき、「ぼく」の感性が歪められていく。この続きからが、面白くなりそうな作品だった。