概要
孫の誕生日に起こる、ちょっと不思議な話
「たっくんお誕生日おめでとう」
「ママ」
今日は息子、拓耶《タクヤ》の8歳の誕生日。まだ眠い目をこすって、お気に入りのクマさんのぬいぐるみを引きずるようにリビングに連れてくる。
半分寝ぼけていたのか、立ち止まるなりキョロキョロと辺りを見渡す。
「あれ? ママ、おじいちゃんは?」
「何言ってるの。おじいちゃんはたっくんが生まれる前にもう亡くなってていないでしょう?」
「ママ」
今日は息子、拓耶《タクヤ》の8歳の誕生日。まだ眠い目をこすって、お気に入りのクマさんのぬいぐるみを引きずるようにリビングに連れてくる。
半分寝ぼけていたのか、立ち止まるなりキョロキョロと辺りを見渡す。
「あれ? ママ、おじいちゃんは?」
「何言ってるの。おじいちゃんはたっくんが生まれる前にもう亡くなってていないでしょう?」
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