あとがき
この度は『ベリアルさんの偉大なる悪魔料理』第一部を手に取っていただき誠にありがとうございます。
さて。本作は「人間と異形の共存」を描く物語として、ありきたりなのにどこか目新しいというのを目標に作成してきました。
もし誰か一人でも「この展開は読めなかったなぁ」と思っていただけたなら、嬉しい限りです。
最終的に彼らが選んだ道は、己が持つ幸せと正義でしょう。他者に介入される事なく、自身が欲するものを一途に探したはずです。
正義の反対もまた正義。なんて、使い古された言葉だからこそ皆が身勝手に己の欲を求めるのでしょう。私はそれが悪い事だなんて思いませんし、やはり全人類の理想が均等に成り立つ世界というのもあり得ないものです。
作中にてマモンが語ったように「己の幸せが欲しいなら、他者の幸せを食い荒らさなくてはならない」という言葉。これは彼が強欲を冠する悪魔故の発言でしょうか。深く掘り下げれば下げるほど、私にさえ分からなくなってきます。
それでも、きっと彼らが選んだ道は彼らなりに正しい筈です。羽島の正義を食い荒らし、幸せを手に入れた彼らはこの出来事の結末を『正しい』と思い続ける事でしょう。
昔書いたあとがきを発掘したので、今更ながら更新させていただきました。すみません。
ベリアルさんの偉大なる悪魔料理 軍艦 あびす @a_gunkan
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