第2話 綺麗な花は爆弾
「今日も学校とかまじでだりぃぃ」
通学路で1人で呟く。通勤で急いでる大人は誰も神田の言葉に耳を傾けない。
「それな!」
幼馴染みの竜宮レオ(りゅうぐうれお)は走りながら神田の独り言に反応した。
「よっ」
「よ!」
竜宮は愛嬌がありいつも語尾には!が付きそうなくらい元気だ。
学校に着き次第、それぞれクラスに別れる。
青春席に憧れた神田だが、そう甘くはいかない。出席番号順なので、1番前の席なのだ。
やっぱりクラスメートの皆にもバラバラな数字が頭上に浮かんでいる。
その中でも目立っている人が1人、図上の数字は17だ。周りの人は平均すると50万程だろうか。
神田は数字が小さい人に、普通に興味があった。
「山中さん」
神田は声をかける。山中優葉(やまなかゆうは)は顔をこちらに向ける。
「どうしたん?」
関西弁なのか。
「数字17じゃん、それってなんの数字なんだろうね、とりあえず祝った方がいいのかな」
「え!!祝ってくれるん!?ありがとぉ、ママにもさっき祝ってくれたねん、0になったらご馳走行こう!って!」
普通に可愛い、神田はそう思う。
「じゃあ、今日ちょっと中山さんにモニタリングしてていい?」
「モニタリングって何や!うそうそ、全然ええで!」
神田は今日は中山と過ごすことにした。
爆発人間 @kouki1229
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