今度は第六感なんだってさ~番外編「巨乳バニーガールと最強空手ギャルが弱虫オタクと同棲中」
神無月ナナメ
第六感の意味がわかんない……
「今度のお題ってさ……第六感なんだって。アイちゃん向け?」
頭部を支えるテーブルの肘と掌。首筋から左耳まで抑えて悩む佳二だ。右の背から馬乗り体勢。モニタを覗く永依の問いかけ。
五感は人までふくめた動物の本能。外界への感覚器官だろう。古来からの分類法。視覚。聴覚。触覚。味覚。嗅覚。五種類だ。
「目は見る。耳で聴く。肌に触れる。舌が味わう。鼻のニオイ。五感を超越して理屈での説明不能。鋭く本質をついた心の働き。一般に五感以外の特殊感知能力だ。表される言葉が第六感だよ」
超感覚……類義語として今日では扱われることもあるらしい。自分や家族に生命の危険が迫ると「虫の知らせが起こる」認識。電話前に誰からかかるのか予見する。そんな主張をする事象だ。
「嫌な予感」的な状況。超感覚は昔の人間に備わる野性本能だ。
「いつもと異なる」感覚。無意識に理解しているためだろうか。
科学的じゃない領域での「微弱な電気。磁気」。「霊感」なら四半世紀も昔。ハリウッド映画版『シックス・センス』だろう。
「あの名作よね。幽霊が見える少年。交流する主人公も実は……大昔の映画だけどネタバレは厳禁ね」艶やかに微笑むアイさん。
年齢に不相応だ。超感覚おろか現実に存在している魔法使い。実年齢は……誰にもわからない。つい先日「初期化」した姿態。
永遠を生きる時間超越したヴァンパイア……たまたま邂逅した佳二なのだ。当面の目的だった生体エネルギーの吸収と若年化。
ここから先の目標にしている定め以外……一致すれば幸いだ。地球に存在する生命「観測」結果。果てになにが待つのだろう。
ダンジョンの攻略を進めることで判明するだろう事実と未来。
それが希望なら人類にとって幸福だ。だがしかし絶望なら――
今度は第六感なんだってさ~番外編「巨乳バニーガールと最強空手ギャルが弱虫オタクと同棲中」 神無月ナナメ @ucchii107
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます