第3話 Vivieron felices y comieron perdices

 もう、この「妻と●●と作者」シリーズPART1,2をご覧になられた方は、既にご存知かもしれないが、PART3からお読みになった方に向けて、今からをお伝えせねばならない。


 それは――


 エピソードタイトルのスペイン語に何の意味もない、ということだ。ちーん。


 おつまみ=バル=じゃあ、スペイン語の諺を使ったら、かっこよくない?(^^)/


 と。

 安易な発想で書いたに過ぎない。

 作者の私も、読み返せない。意味もわからない。

 ただのギャグエッセイですから……。


 だが、ご安心あれ。


 私(作者)のエッセイ、小説は必ずハッピーエンド。読後感、最高になっている。


 ふう~。よかったよかった。

 クレームがくる前に、お決まりの平謝りをやっておいて(^^)v

 やっぱりね、一にも二にも、先手必勝。これよ、コレ。


 てなわけで、早速おつまみメニューのご紹介。


 と。

 その前に。

 今から、全ての妻帯者に告ぐ。

 妻に「なんか適当なおつまみ作って」と言ってはならない。

 なぜなら――


「いやよ。自分で作るか、適当にポテチでも食べればいいじゃない」


 ぐうの音もでない正論が待っているからだ。


 ……


 よし。気を取り直して、早速、調理開始。


 用意するのは、この4つ

①ラッシー(飲むヨーグルトでもOK)

②スナップエンドウ、いんげん、カリフローレ

③カレー粉

④アラビアータソース(トマト缶でもOK)


 まず、重要なのは、このグルメのテーマ。


 ずばり――花粉症の方でも晩酌できるおつまみ。


 これだ。


 花粉症にアルコールは厳禁。じゃあ、何を飲めばいいのか。


 その答えは――ラッシー。または飲むヨーグルト。


 乳酸菌飲料は、腸内細菌のバランスを整えて、免疫機能にも深く関わっているため、花粉症のアレルギー症状を緩和する期待がもてる(らしい、という表現にする。医薬品ではなく、あくまでトクホなので、断定はできない)。そのため、この時期にうってつけだ。


 そして、乳酸菌飲料といえばラッシー。インドカレー屋に行ったことがある方ならおなじみ、辛味を中和する代表的な飲み物だ。ちなみに、ピルクルでも飲むヨーグルトでもOK。アルコールには劣るが、濃い目の味がいい感じに飲みごたえがある。

 そして、このドリンクに合うおつまみが、そう――


 アチャールだ。


 これまた、インド料理での定番。日本でいうところの「お漬物」に相当する。

 この辛いお漬物に、ラッシーがよく合う。


 これをヒントに作り出したおつまみこそが、私が目指すグルメに他ならない。


 付け合わせの具に相当するのが、

 スナップエンドウ。

 いんげん。

 カリフローレ。

 カリフローレだけ、なんだそれ?になると思うのだが、この野菜はカリフラワーの小さい版と思って頂ければいい。何よりも、この具材を選んだのは、そう――



 一切、包丁を使わないことにある。

 


 普段、調理をしない人でも茹でるだけで、簡単(^^)v


 決めてとなる味付けは、アラビアータソースとカレー粉を混ぜたもの。これが、インド風のスパイシーな決め手になるし、何よりも混ぜるだけで簡単。ちなみに、アラビアータソースではなく、普通のトマト缶に醤油やカレー粉を混ぜても、いい感じに仕上がる。


 このソースを、先ほど茹でた野菜に混ぜ合わせる。

 

 はい、完成。


 うお~、ちょーうまそう(^^)v


 いただきまーす。ぱくり。


 う、宇、う、宇、う、


 うまーい!


 このピリ辛とカレー粉がスナップエンドウ、いんげん、カリフローレに合う、合う。そんでもって、ラッシーが辛味を中和して、かつ不思議と濃い味が口の中で、ほどよくマッチする。


「案外、ピリ辛でラッシーに合うかも」


 傍らにいる妻の笑顔が眩しい。


 正直、このグルメを思いつくまでに、あんなことや、こんなこと。ははは、おもしれーとか、うおっ! 衝撃っ!てなこともあった。


 だが、ここまで辿り着いてよかった。


 無事、カクヨム鳥のブックカバーがもらえる……。


 ……って。


 ちっがーう!


 皆様、一度このメニューお試しあれ。


 グッジョブすぎて、思わずメニュー化させちゃうから。


 そうそう。


 最後に、このメニューの名前を発表します。


 じゃかじゃかじゃかじゃかじゃかじゃか――


 じゃん!


 ずばり、


「花粉症に負けるな! アルコール抜きの晩酌セット」


 真のグルメとは、困っている誰かに寄り添うものでなくてはならない。


 これよ、コレ。


 了







 

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妻とおつまみと作者 ~グルメルポシリーズPART3~ 小林勤務 @kobayashikinmu

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