二人きりの文芸部の部室で、一冊の本を読み終えた後輩の少女は、ある疑問を抱く。それを部長である一つ上の少年に尋ねてみると、彼は熱弁し始めて……。ちょっと背伸びした高校生のやり取りが中心の恋愛短編。お互いの個性がはっきり出ている台詞がいい味を出しています。言葉の意味を深く考えていく二人の姿勢は、正しく文芸部らしいと思えました。それでいて、最後の最後にドキッとする描写がまた素敵です。
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