第2章 佐伯 6

洗い物を終えた佐伯は恵梨香が読書をしているのを確認してから、静かにドアを開けて廊下へ出た。そのまま風呂場のある部屋へ移動し、給湯器のタイマーをセットした。そしてバスタオル、ドライヤーを洗面器の横に置いて部屋を後にした。

リビングへ戻ると冷蔵庫の冷凍室を開け、白身魚の切り身のパックを取り出してボウルに入れた。そしてそこへ氷水を入れて解凍を始めた。

その後キッチンの端に干していた雑巾を2枚取った。そして水道で1枚だけ濡らしてから絞り、濡れ雑巾にした。その2枚の雑巾を持って佐伯はリビングの掃除を始めた。濡れ雑巾で拭いた後に乾いた雑巾で拭きあげるといった作業をリビングの様々な場所で行なっていった。途中恵梨香のいるソファーの周りのローテーブルやテレビなども拭いて周っていたが恵梨香は本に夢中になっているようで全然気にも止めていない様子だった。

掃除をしていると時刻は18時を迎えた。

佐伯はキッチンに戻り、雑巾を洗った。洗い終えると絞って水を切り、またキッチンの端へ干した。そして先に解凍をしていた白身魚の様子を確認し、夕食の準備を始めた。佐伯は時折恵梨香の様子を見ていたが、ずっと本に夢中になってページを進めていた。夕食をスムーズに作り上げ、時刻は19時を迎えていた。

テーブルに夕食を並べて準備が仕上がると佐伯は恵梨香に声をかけた。

「恵梨香さん、夕食の準備ができましたよ。席についてください」

恵梨香は数秒間を置いてからハッとした表情を浮かべた。そして声のする佐伯の方に顔を向けた。もう一度本に目をやり、困った表情を浮かべて佐伯に顔を向け、「…もうちょっとだけ、もうちょっとだけ読ませてください!」と言った。

佐伯はふふと微笑を浮かべて「切りのいい部分で一旦止めてくださいね」と言った。

「はい」

恵梨香はそう言うとまた本の世界に入り込んでいった。

恵梨香が切りのいい部分まで読み切るまで10分ほどかかっていた。佐伯はその間恵梨香が本を夢中で読んでいる様子をテーブルからじっと見つめていた。

目を細めながら、時折、膝の上に置いていた手を握り締めながら。

「ごめんなさい!」

切りのいい部分まで読み終えた恵梨香は本を置いて、ソファーからテーブルに向かって小走りで向かってきた。

佐伯は恵梨香にふふと微笑んで「恵梨香さん、すっかり本に夢中になっていますね」と声をかけた。

恵梨香は笑みを浮かべながら「はい、先が気になっちゃって」と言った。

そして席に着くとすぐに「いただきます!」と言って箸を手に取った。


夕食を食べ終えて少しゆっくりすると佐伯は席を立ち、リビングから廊下へ出た。

風呂場のある部屋のドアを開け、風呂の準備ができていることを確認すると部屋を出た。そして玄関へ向かいドアに鍵がかかっていることを確認した。そしてトイレだった部屋のドアをにも鍵がかかっていることも確認すると、佐伯は「よし」と小さく呟いた。

リビングへ戻ると、テーブルで水を飲みながらゆっくりしている恵梨香に「お風呂の準備ができているので入ってください」と声をかけた。

恵梨香は「はい、わかりました」と返事をした。

「パジャマと下着は洋服と同じようにベッドの下の引き出しに入っていますので取ってきてもらえますか」

そうお願いすると恵梨香は「はい」と返事をして、残っていた水をゆっくりと飲み干した。そしてフーッと一息ついてから席を立ち上がり、2階の自分の部屋へ向かった。

服を抱えて恵梨香が降りてくると佐伯は「こちらです」と、廊下へのドアへ案内をした。

佐伯は廊下へのドアを手をかけ、開ける前に小さくため息を吐いた。

そしてドアを開けると真っ直ぐに風呂場のある部屋の前に向かい、ドアを開けた。

恵梨香はキョロキョロと廊下を見渡していた。だが、佐伯はすぐに「こちらです」と風呂場のある部屋へ誘導し、中に入らせた。

部屋に入ると佐伯は風呂場のシャンプーやボディソープ、タオルの場所などの簡単な説明をした。説明を終えると佐伯は部屋を出てリビングへ戻った。戻るときにリビングと廊下へのドアは開けっぱなしにしておいた。

その後佐伯はキッチンに干していた先ほど使ってまだ濡れていた雑巾と乾いた雑巾の2枚を取って、すぐに2階へ向かい恵梨香の部屋へ入っていった。

部屋のドアを開けるとドアを開けたまま部屋に入り、電気をつけた。部屋が明るくなると持っていた雑巾を置いて、ベッドの近くの間接照明のそばに置かれたリングノートを手に取った。そしてページをめくり内容を確認すると、「よし」と小さく呟き、元の位置へ戻した。

置いた雑巾を拾い上げると部屋のほこりの溜まっていそうな部分を拭いていった。

20分ほどその作業を行うと、部屋を見渡していった。するとカーテンが開いていることに気づき、カーテンを閉めた状態に戻し、電気を消して部屋を出た。

部屋のドアを閉めるとすぐに1階へ降りていった。リビングに着くと廊下からドライヤーの音が聞こえてきた。その音を聞くと佐伯はキッチンに向かい、使用した雑巾を洗い始めた。そして雑巾を干し終えると廊下からガチャと音が聞こえた。

恵梨香がパジャマ姿で廊下から歩いてくると佐伯はリビングのドアの前で迎えた。そして微笑を浮かべて「いかがでしたか」と声をかけた。恵梨香は乾かした髪を撫でながら「気持ちよかったです」とどこか恥ずかしそうに答えた。

佐伯は様子が気になりつつも「それならよかったです。そしたらまた本でも読みながら過ごしてください」と言った。

「はい、そうします」

恵梨香は笑みを浮かべてソファーに向かって行った。ソファーに腰をかけるとすぐに『アネモネ』を手に取って続きを読み始めた。恵梨香が読書を始めたことを確認すると、佐伯は廊下を見渡した。特に変わったことがないと判断すると、ゆっくりと廊下へのドアを閉めた。


その後佐伯はテーブルに並んでいた夕食の皿の洗い物を始めた。使用したフライパンや鍋なども全て洗い終え、水切り棚にかけると、先ほどまで使っていた雑巾とは別の雑巾を使ってキッチンの掃除を始めた。キッチンの掃除を行い、目につく汚れを全て綺麗にすると、次に洗って水切り棚にかけていた食器などをタオルで拭いていった。全て拭きあげて元あった場所に戻すと、ゴミを一つのゴミ袋にまとめた。全ての作業を終えて朝のキッチンの状態に戻すと使用したタオルを手に抱え、ゴミ袋を持ち上げた。恵梨香が読書していることを確認すると、ゆっくりとドアを開けて廊下へ向かった。

廊下を進み、玄関のダンボールや発泡スチロールの箱の横にゴミ袋を置き、手に抱えていたタオルは風呂場のある部屋の洗濯機の前のカゴの中に放り込んだ。

佐伯はリビングに戻るとテーブルの席に着いた。恵梨香のいるソファーの方へ顔を向けると、恵梨香はソファーに深くもたれかかって読書に夢中になっていた。佐伯はそんな恵梨香の様子をテーブルから目を細めてじっと眺めていた。そして時折時計に目をやりながら小さいため息を繰り返し、手を握りしめていた。

時刻は23時に近づいていった。

23時を迎える少し前に恵梨香は本を閉じてフーッと大きく息を吐いた。その様子を見た佐伯もフーッとため息を吐いた。そして23時を迎え、壁に掛けられていた時計がポーンと鈍い音を鳴らした。

佐伯はそれを聞くと小さな声で「よし」と呟いて席を立ち上がった。恵梨香のそばに近づき「恵梨香さんまた本に夢中になっていましたね」と声をかけた。

恵梨香は振り返り佐伯に笑顔で「そうなんです、夢中で読み進めてしまって1冊読み切ってしまいました」と嬉しそうに言った。

佐伯は「ふふ、それはよかったです。おもしろかったですか?」と尋ねると、恵梨香は笑顔のまま「はい、おもしろかったです!もう続きが気になってしまっています!」と答えた。

それを聞くと佐伯は目を細めながら微笑んだ。そして恵梨香をじっと見て、つばを飲み込んでから「そうなんですね。でももう夜も遅いので続きは明日にしましょう」と言った。

そう言うと恵梨香の笑みは徐々に霞んでいき、暗い表情を浮かべた。

「明日…」

そう呟くと恵梨香は顔を下に向け、表情は暗く沈んでいった。そして次第に恵梨香の体はガタガタと震え始めていった。

佐伯はその様子を見ると目を閉じて小さくため息を吐いた。そして目を開き恵梨香の肩に手を置き「恵梨香さん」と声をかけた。

反応はなく、恵梨香は震え続けていた。

佐伯は恵梨香のソファーの横に座り、両肩をがっしり掴んで自分の方へ体を向けさせた。そして大きく息を吸って「恵梨香さん!」と大声を出した。

恵梨香はようやく反応し、こちらに顔を向けた。恵梨香は唇を強く噛み締め、目に涙を浮かべていた。

佐伯は恵梨香と目が合うと優しく「恵梨香さん」と呼びかけた。恵梨香はまた顔を伏せ、小さく「こわい…」と呟いた。

佐伯は恵梨香をじっと見つめていた。

「このまま明日になってしまうことがこわいの…」

そう言い出すと恵梨香は取り乱し、声を荒げて自身の不安、恐怖を次々に叫んでいった。

佐伯はじっとそれをただ聞いていた。

そして恵梨香が声を出せなくなり、過呼吸で苦しそうに顔を少し上げたのを見るとすかさず恵梨香を抱き寄せた。

「恵梨香さん」

そう恵梨香の耳元で呟くと恵梨香は段々と呼吸を取り戻していった。恵梨香の呼吸が落ち着いていくのを耳で感じると耳元で優しく囁きかけた。

「僕は1ヶ月以上こうして恵梨香さんと一緒に暮らしています。その上で今日の恵梨香さんなら大丈夫とは言えません…。絶対大丈夫だなんて何の確証も約束もできないことは言えません。恵梨香さんもきっとそういう気やすめにしかならないことは本心で求めていないんだろうと思います」

恵梨香が佐伯のシャツの裾をギュッと握った。そして自分の頭を佐伯の首元にぐっと押し当てた。佐伯は溢れる涙を首筋で感じていた。

佐伯は目を閉じて鼻で大きく息を吐くと「でもこれだけは約束します」と呟いた。

そして目を開き、佐伯は恵梨香をゆっくりと引き離した。佐伯がじっと恵梨香を見つめると恵梨香は目を真っ赤にさせ、涙で溢れかえっていた。

佐伯は恵梨香の様子を見てつい手に力が入りそうになるがぐっと堪え、表情も真剣な眼差しを保つようにしていた。恵梨香には伝わらない様に足の指をグッと握りしめていた。

「恵梨香さんのことは僕がわかっています。恵梨香さんのことは僕が覚えています。たとえ今日眠りについて明日起きた時に記憶がなくなってしまっても今日あったことは僕が絶対に忘れません。『今日の恵梨香』さんのことは『明日の恵梨香』さんに必ず繋げます」

佐伯は恵梨香がシャツの握る手の力が強くなっているのを感じた。足の指をさらにグッと握り、恵梨香に伝わらない様に堪えようとした。だが、自然と恵梨香の肩を掴む手にも力が入ってしまっていた。

「…そうして積み重ねていけばきっと光が見えてくるはずです。今日の努力が明日を作るんです。明日は今日が作り出す希望なんです」

そう佐伯が言うと恵梨香は数秒経ってから呼吸を一つ置いて消え入りそうな小さな声で呟いた。

「希望…?」

恵梨香の声に佐伯は体にさらに力を入れた。そしてはっきりと、恵梨香の目を真っ直ぐに見て「そうです。明日のために…。明日を光を見つけ出す希望の日とするために今日は眠るんです」と言った。

恵梨香はそれから何も言わずに佐伯をじっと見つめてから顔をうつむかせた。

佐伯は顔を天井へ向け、恵梨香に感じさせない様に静かに、ただしっかりと、深呼吸をした。

恵梨香は佐伯のシャツから手を離した。それを感じると佐伯はまた恵梨香に顔を向け、自分も恵梨香から手を離した。恵梨香が大きく呼吸をして自分を落ち着かせてから立ち上がると、佐伯も立ち上がり恵梨香の背中に手を回した。

顔をうつむかせたままの恵梨香を見て佐伯は唇を強く噛み締めた。

佐伯は恵梨香の背中を押して2階の恵梨香の部屋へ向かっていった。お互い言葉を発さず廊下のギシギシとなる音だけが耳についた。

部屋の前に着き、佐伯が部屋のドアを開けると恵梨香はそのままベッドに上がり布団に入った。そして部屋の外から見ていた佐伯をじっと見つめていた。

佐伯も恵梨香をじっと見つめながら「おやすみなさい」と言った。

「おやすみなさい」

恵梨香がそう返すと佐伯は恵梨香に見えない様に手を背中に回しシャツをギュッと握りしめた。

佐伯はゆっくりと部屋のドアを閉めていく。廊下から入る光が次第に減っていき、恵梨香の姿が暗くなっていった。

そして部屋のドアを締め切る前に「恵梨香さん」と声をかけた。

恵梨香は佐伯を見つめた。

佐伯は微笑を浮かべた優しい表情をして「また明日」と言った。

恵梨香は感情を抑えるかの様に唇を噛み締めて、震えた声で返事をした。

「また明日」

佐伯はそれを聞くとまたシャツを握る手の力が強くなった。

だがそのまま優しい表情を崩さないように堪えていた。

佐伯はゆっくりと部屋のドアを閉めた。


ドアを閉めると握っていたシャツから手を離した。そしてドアノブを握ったまま目を閉じて長くため息を吐いた。

その後スッと目を開き、ドアノブから手を離した。そして左に進み自分の部屋の前に立った。ポケットの中からキーケースを取り出して自分の部屋のドアの鍵を開錠した。ドアノブをひねりドアが開くことを確認すると、廊下の音を響かせない様に1階へゆっくりと向かった。廊下から小さくギシギシと響いた。

リビングへ降りるとそのまま廊下に出て風呂場のある部屋に向かった。部屋に着くとすぐに着ていた服を脱いで裸になり、カゴの中に服を投げ入れて浴室に入った。浴室に入るとすぐに湯槽の栓を抜いた。そして佐伯はレバーをひねり、シャワーから出るお湯を顔から浴びた。勢いよく飛び出す温かいシャワー浴びて体から力が抜けていった。しばらく顔からシャワーを浴びると顔を下に向け、長くため息を吐いた。またしばらく頭からシャワーを浴びた後、全身をさっと洗った。湯槽に目をやるとお湯がほとんど抜けていた。佐伯はバスクリーナーを手に取って湯槽にふきかけ、スポンジで湯槽の掃除を始めた。一通り掃除を終えるとシャワーで洗い流し、シャワーを止めて給湯器の電源を切った。体から滴る水を手で払ってある程度弾くと、浴室の外に出た。浴室を出ると棚からタオルを取り出し、体を拭きあげてタオルをカゴに投げ入れた。そして引き出しにある下着とパジャマを着た。

その後ドライヤーで髪を乾かし、浴室乾燥機のスイッチを入れてから電気を消して部屋を出た。部屋を出ると玄関へ向かい、ポケットの中からキーケースを取り出して玄関の戸棚に入れた。

そして各所の照明のスイッチを切りながら2階の自分の部屋へと向かっていった。

家の中が段々と暗くなっていく。2階の廊下の照明を消すと家の中は真っ暗になった。佐伯はそのまま自分の部屋へ足を進めた。真っ暗な空間にギシギシという鈍い音だけが響く。佐伯が自分の部屋の前に着くとドアを開け、照明を点けた。

今日初めて佐伯の部屋に照明が点いた。

佐伯の部屋は6畳ほどの部屋に机と椅子と本棚、ベッドが置いてあった。ベッドは朝佐伯が起きた状態であり、布団がめくれてシーツがよれていた。その上に投げられた洗濯物が乗っかっていた。

机は仕事用に用いられる大きな机であり、パソコンとプリンターがはじに置かれていた。そしてそれ以外のスペースには机一杯に文字が書かれた紙が何枚も広がり、その上にボールペンやシャープペンシル、消しゴムが転がっていた。消しかすが机の至る所に捨てられずに残っており、机の下の床にもいくつも落ちてしまっていた。椅子は机に戻されておらず、回転して入口の方を向いていた。

机の隣にはゴミ箱があり、たくさんの丸められた紙や消しかすが一杯になっていた。ゴミ箱の近くの床には入りきらなかった紙や消しカスなどのゴミがいくつも落ちていた。

本棚にはたくさんのファイルやアルバム、そしていくつかの本が置かれていた。本棚の縁は埃が溜まっていた。

本棚の横には窓があった。シャッターもカーテンはつけられておらず、窓からは暗闇の森が見えていた。

佐伯が自分の部屋に入るとドアを閉め、目をつぶって大きくため息を吐いた。しばらくそのまま顔を下に向けて俯いたままでいた。そしてまた小さくため息を吐いてから目を開き、顔を上げた。

佐伯は椅子に座り机に向かった。引き出しからルーズリーフを1枚取り出して、机の上に広がっていた紙を雑にどけてスペースを作りそこに置いた。

そして転がっていたボールペンを拾い、右上に今日の日付を書き込んだ。

日付を書き込むとボールペンを持った手は行を線で区切られたルーズリーフの1行目に向かった。だがその状態からペンは進まなかった。

佐伯は空白の1行目をじっと見つめていた。

何度かボールペンを持つ手を動かそうとするが、ルーズリーフには日付しか書き込まれていなかった。

しばらくそれを繰り返していると、佐伯は唇を噛んでペンを動かした。


『昨日と変わらず』


それだけルーズリーフに書くとボールペンを机に置いた。

佐伯はその文章を目を細めてじっと見つめていた。

そしてまた軽く唇を噛んでからため息を吐き、本棚に手を伸ばし1つの大きめのファイルを取り出した。それを開き、1番後ろに先程のルーズリーフをしまった。

そのファイルの背表紙には『恵梨香 記録 ◯◯年前期』と書かれていた。

佐伯はファイルを本棚に戻した。

棚には同じファイルが10冊ほど並べられていた。

1番左のファイルには5年前の年が書かれていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

最良の一日 小堤おすず @otsuzumi-osuzu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ