輪廻転生
Let it be...には、Lib達が活躍をする為のメインホールとステージが
「三原色を
簡単に言えるけれど、美しく色を出し、舞台で活躍する人を
それをやってのけている唯一のLibいつきくん
本人曰く、
「ここに居る時間はとても幸せだし、楽しいけど他のみんなが
「確かにね〜、みんなそれぞれ武器を持ち合わせてるから本当にすごいよね〜」
「俺のする事は、他のみんなよりも出来ることは少ないし、目立たない。だけど、みんなをより輝かせられる様なステージを作ることに関しては誰にも負けないと思う。だから、すーちゃんも人と比べるんじゃなくて初期能力をどう使うかで考えてみたらどうかな?」
私が他の人と比べるくせがあると相談した時にかけてくれた言葉。
本人は他の人とは違い、物を作る物ではなく空間を作る空間に少し劣等感を抱いている様だけど、自分が作った空間でみんなが笑顔になるのがとても幸せらしい。
日々、努力をしてレイアウトの勉強を
しかも、有名な国立大学に通っていて、勉強はもちろん、スポーツも出来る。
人柄もよく、ルックスもよくて誰からも愛されるような人。
そんないつきくんが私は羨ましかった。
「私、いつきくんになりたい…」
普通なら聞き逃す様なぼそっと呟いたのをいつきくんは聞き逃さなかった。
「俺になりたい…ねぇ…」
「口に出したことはないと思うけどさ、俺は、すーちゃんみたいになりたいなぁ」
突拍子もない返答がかえってきて、私はたじろいだ。
「誰に対しても尊敬して、誰に対しても気を使う。すーちゃん自身は少し欠点のように感じるかもしれないけど、少なくとも俺からしたらかっこいい。」
その時のいつきくんの目は、少し怖いくらいにとても真剣な目をしていた。
メインホールに入ると私のカラーであるオレンジで飾られた空間が広がっていた。
「私のために作られた空間…」
お世辞にもとても広いとは言えない場所だけど、それでもLibらが力を合わせてつくってくれたステージがあまりにも綺麗で言葉を失った。
グッズLibの同級生のしぃが私に満面の笑みとピースサインをした。
「どう!?うちも色々手伝わせてもらったんよ!オレンジの花を使ってフラワーアレンジメントしてみました〜!」
「本当にありがとう…!!みんながせっかくつくってくれたステージ、潰さないようにしないと…!」
「気合入れて頑張ってな!!」
背中をバンバン叩きながらいつもの関西弁で応援してくれる。
「俺もいつも通り頑張ったぞ〜」
いつきくんは汗で少し脱ぎにくくなったライトを運ぶための軍手と格闘しながら後ろから声をかけてくる。
「本当にありがとう。私も頑張るね」
2人から苦労したところやこだわりのポイントを聞きながら、入念に他に変更点がないかどうかのステージの最終チェックをした。
「それじゃあ、そろそろ自分の方の最終チェックしてくるね」
「おう、楽しみにしてるぞ〜」
「うん、うちらもみてるで〜!」
心強い声援を背に私私は僕僕になる為に部屋に戻った。
用意してもらった衣装とヘアメイク、ボディペイントに身を包み、今回の流れについて確認を行う。
「映像流した後にステージ上手側から登場し、ピン点灯。色は水色で。」
「そのあとは
「分かりました、ありがとうございます。」
「…よし。それでは気合い入れてがんばって行きましょうか!
「今回のイベント、必ず成功させたいと思います。僕の力だけでは足りないので、Libの皆さんの力をお借りさせてください。よろしくお願いしますっ!!!」
気合いの声が空間を圧迫した
息ができない
でも不思議なことに苦しくはなかった
僕が出来ることを精一杯にやるだけだ
今宵、私は僕に生まれ変わる
私の心臓を僕に捧げる サヴァレン㌩ @Len_0123
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。私の心臓を僕に捧げるの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
輪廻転生/サヴァレン㌩
★0 エッセイ・ノンフィクション 連載中 1話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます