概要
大丈夫、貴方はお母さんにそっくりですよ
幼い頃に母を亡くして顔も覚えていない男に育てられた少女が形見に残された写真の母に恋をしてそのあまりの愛おしさのあまり母と全く同じ容姿となることを決意して年月は経ち、いつの間にか顔の覚えていない男と結婚して娘を産み、遂に写真の女と完全に同じ顔になったと確信したその日に娘に残すための写真を撮って自殺するまでの話を高校時代のクラスメートだっもののそれから行方知れずとなっていた彼女を探しに邸宅へと訪れた女性に、まさしく高校時代の彼女そのままの顔立ちをした少女が語る話。
をskebで書きました。
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- ★★★ Excellent!!!「美とは、支配である」
合わせ鏡というものは学校の怪談のモチーフの定番である。語り手であるところの彼女は、二人の鏡と鏡、過去と現在に存在する「美」の間に立ってしまったことで呪いを受けてしまった。
クラスメートに過去を焦がされた彼女は、逃げた先の現在すらも少女に焼き尽くされた。合わせ鏡に挟まれて。目を逸らすことも瞑ることもできない。
彼女達はただ美しく、倫理も観念も超越したところに位置するものを見た者はすべからく目を焼かれる。そして、もう一度その■を見たいが為に奉仕する存在に成り果てる。
彼女が今後健常な社会生活を送れなくなろうが、少女が遠からず母の人生をなぞろうが、そこに害意はなく、そしてきっとそれらは登場人物の誰…続きを読む