最終戦 part2

荒野 悠貴・菘相 黒羽 : 事故死による死亡。


「く、黒羽さんが…黒羽さん………」


「志賀くんは…なにがしたいの…」


「復讐。それ以外の何でもないよ。」


「私は今から死ぬの?君の手によって。」


君はなにかを訴える様に僕の方を見る。


「僕も死ぬよ。君を殺した後に。」


僕は君の手にナイフを差し出した。


「これで僕を刺殺して。」


グサッ…


「嫌い…大嫌い……」


「黒羽さんの…分だよ…これは……ぁ…」


君は泣き顔で叫びながら僕を嫌悪していた。


そんな君に僕は最後に最高の笑みを溢して…


「ぼ…ぅ…は…大好き……だよ……」


僕の復讐は君の手により最期を迎えていた。


「……死ね……」


僕は最期の力を振り絞り君を刺し殺した。


あまりにも呆気ない僕の人生は君の手により


終わりを迎えたのだった。




僕が最期の時を迎える頃…


薄れていく意識のどこかで君の声がした…


「…あ…がと…わ…ぃも…す…ぃ…だよ。」




濱城 冷良。彼女は僕が一生掛けて愛した人。


今でもこれからもずっと愛すであろう人。


僕の復讐劇は数年の準備期間を過ごし、


数日の実行期間により僕の劇に幕が下りた。

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城の冷戦 柚木 @yugi_04kikiki

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