最終戦 part1

君と勝手な再開を果たして数日が経った。


僕は今日、君への復讐を決行する。


直接的に表で復讐して貰うのは栖榮の役割。


荒野は僕と行動したいというので一緒に


裏で行う別の復讐に向かう。


栖榮には無差別テロと見せかけていじめに


関わっていた人や学校の者をテロとして


殺害してもらうことにしている。


僕たちはその裏で君といじめの主犯だった


3人組を殺りに向かう。


僕らが指定した場所は何処にでも有りがちな


古びた廃工場だ。3人組が既に来ていた。


「え、呼び出したのお前なの?」


「久しぶりに見たんだけど。安定でゴミ。」


「ねー。早く終わらせてくれなぁい?」


そっちも安定のゴミで草生える。


「あ、集まってくれて感謝する…えっと…」


「呼び出しってなんですか…え…?…」


主役の登場だ。思ったより早くて良かった。


「あーおひさぁー。ネズミちゃん。」


「ねー。最近どーしてたのぉー?w」


「……あれぇー?来るの遅くなぁいー?」


「帰っていいですか?…嫌がらせですか?」


「あ、違うよ。今日は話があって呼んだ。」


「手短にお願いします。」


「手短にの前に…」


「まずはお前らに死んでもらおうか。」


始まった。僕の復讐劇のラストスパートだ。


まずは主犯の彼女たちを殺そうか。


「荒野は右を頼む。他は危害を加えるな。」


「了解ですと。殺っちゃうよん。」


「え、なに?…え。荒野?え、ちょっ…」


青ざめさ顔して助けを求めている。


そんな顔をした所で僕らはもう止めれない。


「咲き殺す時刻であります~。」


グサッ…ボタ…ボタボタボタ…ポタ…


「オッエッ…お、おま、え…な、ぃし…た…」


バタッ…


「失礼致したでございます。」


桜庭 麻椰 : 刺殺による死亡を確認。


彼女は無様な姿で人生に幕を下ろした。


「…ぁ…麻椰…?…ねぇ…ま"ぁぁやぁぁ…」


「…麻椰……ハッ…ゆ……ゆ、雪見…後ろ…」


「ぶっ殺す。焦らし乱れ殺す期。死ね。」


プスッ…


「ぅゔ…あ…オッエ…ゔぅ……ゔ…」


バタッ…ドン…


「楽しくあの世でいじめられて生きろ。」


雪見 七深 : 毒死による他殺を確認。


彼女たちは僕らの手により殺害し、死亡。


「し…志賀…?…な、にしてるの?…」


「今、見た通りだけど。」


「殺意に満ちた人間が殺人してるの。」


「俺はその志賀の手伝いをしてる荒野。」


「荒野くん…志賀くん…ば、場所変えよ?」


彼女が手にしていたスマホには…


『無差別殺人。警察は指名手配犯を疑う。』


“ 警察は東京都を中心に指名手配犯…を…”


栖榮の表での復讐劇が都内で出始めている。


これが僕の作戦なのだ。順調に進んでいる。


「…乗れ。移動する。」


「りょうけい。」





人生…ほんとになにが起こるかわからない。


目の前で人が死んだり、好きな人にもう一度


会えたり殺人現場を目撃したり…


ほんとうになにが起こるかわからない。



「黒羽さん…これなに起きてるんですか。」


小声で隣に座る彼女に問われた。


「ウチに言われても…わからんよ。」


ウチらは今、彼の車の中に居る。


突然呼び出され、仲間2人殺害。現在拉致。


「志賀くん…どこに向かってるの?」


「廃ビル。」


素っ気なく応答された答えが返ってきた。


廃ビル…車が移動し始め30分程…


ここ数分ずっと山の中を車が移動中だ。


一向に廃ビルがある気配は全く持ってない。


次の瞬間、車に異変が起きた。


ガス漏れで壊れたのだ。


「お、おい!どうするんだよ!?これ!」


「仲良く死んでもらうだけだけど。」


「死ね。踠き苦しみ死ね。」


「おい!…話が違うぞ!!」


運転席に座っていた志賀くんの姿がない。


隣に座っていた彼女の姿も見当たらない。


あぁ…最期だ…よりによって荒野と死ぬ…


最期に1度だけでもあの笑顔が見たかった。


「「好きだった、君のことが。」」



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