青くない春

@keikeibknb

第1話

高校生になった今、

ここから物語が始まったのかな?


僕はごくごく普通に生きてきた

特に変わった生活をするわけでもなく…


自分を変えたい

そう思った

高校からは大人の世界だな

かと言って何がしたいのか?

何ができるのか?

全く想像もできない

小中学校同じようなメンバーでの学生生活

変化も生まれるわけもなく

誰も知らない場所は行きたい!


中学の友達らと違う高校でみんなでサッカー部に入って試合しよう!

それも面白かった。


高校入学いきなり物語にスイッチが入った


自己紹介後1人の女性がこちらにやって来る

「サッカー部やんなぁ〜」

「うち、マネージャーやねんヨロシクね!」


一目惚れをした


それまでは女性を意識したこともなく

ただの同級生くらいにしか思ってもいなかった


衝撃的だった…


この人と付き合いたい!

強く思った。


でも自分には何があるわけでもなく

サッカーも初心者入部

携帯もない時代

バイトなんてしてもいない

家も学校からは遠く

今の時代とは違いすぎて

不便な要素が盛り沢山


しかも自信なんて微塵もなく…


とりあえずサッカー頑張る!

まずはそこから


毎日部活に励み少しでも上手くなりたい!

それしか考えなかった

でもどこかでそのマネージャーを気にしている自分がいたのは言うまでもなく…


サッカーもレギュラーになりたいとか全国大会優勝とかそんなのもなく

自分が初心者なのもあって出来ることは少しでも上手くなりたいという気持ちだけだった

ましてサッカーの知識さえなかったくらいだから…


いつも一番最後までボールを蹴っていた

何もない自分だからボールを蹴れば蹴るほどに上達するのがわかる

それが凄く楽しくいつまでも蹴っていた。

練習が終わりコーチの元に集合

円陣になりコーチの話を聞く

耳はコーチに

目はマネージャーに

とにかく気になりすぎていた


素人ながらに少しずつ上手くなっていってる日々

入部してからもやはりマネージャーと付き合いたいと言う気持ちは変わらず

でも、

見てくれがいいわけでも

かと言ってサッカーが上手いわけでもなく

そんな男と付き合ってくれる女なんているわけがない!自分にそう言い聞かせながらの毎日。


気持ちは諦めてくれず

でも自信も何もない

体力的にはついていける自信だけはあったが


それだけ


もし付き合えたらと想像する事もあった


サッカーと恋人

両立なんて出来るのだろうか?

不安がやって来る


そんな中途半端なまま日が過ぎ

高校入学から2ヶ月目くらいかな?


「夏の合宿を乗り越えたら告白しよう」

噂ではやはり体育会系の部活なので夏の合宿は一つの山場

そこを超えられるのか?

そこを乗り越えれたら両立出来る!

自分を試した


夏の合宿はやはり厳しかった

ずっと一日中走って

クタクタ


でも唯一の自信のある体力だったから

案外先輩達よりも最後まで走り抜けた


合宿は乗り越えた

体力がある自分にさらに自信がついた!

技術面はと言うと

まぁオイオイ…


人生で初めて決意した瞬間

お盆明け部活が終わったら告白しよう!

付き合えなくてもいい

初めて好きになった人に

「好き」だと伝えたい!



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

青くない春 @keikeibknb

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る