第5話 名前考えるようです

部屋に人がいる所に帰るのは何年ぶりだろう

そんな気持ちになりながら玄関を開ける。

開けた瞬間、カレーの匂いがした。

「おかえりー」

おかえりって言われるのに慣れてなく、すこし戸惑いながら、

「た、ただいま」

何故か少しいい気分になれた。


「みてー!カレー作ったぁ!一緒に食べよー」


エプロン姿のJKだ、不覚にも少しというかめちゃくちゃ可愛い。


「俺の分もあるの?」


「え?当たり前じゃん、はやく食べよーよ」


凄い暖かい気持ちになった。

2人で椅子に座りカレーを食べる


「いただきます」


一口食べると懐かしい気分になった。

母親の味を思い出したからだ。


「味の文句は受け付けないよ?」


「文句なんてあるもんか、美味しいよ」


「ほんと?やったぁ!」


2人でカレーを食べ進めていると、


「そういえば、ひなたさんはなんの仕事してるの?」


そう尋ねてきた


「小説の編集者」


「え!すごーい!それって頭良くないとなれないんじゃないの?」


「うんだって俺頭良いもん」


「うざ、きも」


うざ、きも、ザJKって感じの言葉だ


「よく言われます」


昨夜未明、東京都で女子校生が行方不明になりました。

その子は、某有名財閥の子で現在捜索が行われております。


え、これ、こいつじゃね?

俺はそう思って顔を見たが、とても幸せそうに自分の作った、カレーを食べていたので口出しできなかった。


「「ご馳走様でした」」


「お風呂先入っていいぞ」


「ううん、良いよ疲れてんだし先入りな」


「おじさんの後の風呂って、Jkは入りたくないんじゃないのか?」


「別に私は気にしないし」


「じゃあ入ってくる」


お湯に浸かるとある事を思い出した。

そういえば名前ってなんも考えてないな、まぁあいつも、その事を忘れてそうだしいっか。

そう思いお風呂を満喫してると、

バーン!

急にお風呂の扉が開いた


「ねーねーひなたさん名前!!!

考えてくるって話覚えてる?!」


「はいってくんなよ!男だぞ俺、考えろ!

お風呂の突撃するのは男の仕事なんだぞ!」


「え何それ私がお風呂入ってる時見に来るってこと?」


「違う!あぁもういい!

大丈夫だ名前は考えてある、お風呂出たら言うよ」


「おっけぇい」


満足そうに出ていった。

危ないもう少しで俺のネオアームが見られるとこだった。

それにしても名前、困ったな


「あ、やっとでたぁ!

ねーねー聞かせて?」


やばい凄い楽しみにされてる


「名前なんだけどさ、

えあ

笑明でどうかな」


「えあ?」


「そうえあ、いつも明るい笑顔で居るから笑明」


どうだろうかこのネーミングセンス、ボロカス言われそうだ


「いいじゃん!えあ!気に入ったよ!」


「ほんとか?」


「うん!可愛らしい!」


一気に力が抜ける


「良かったぁ、ボロカス言われんじゃないかと思ってドキドキしてたわ」


「言わない言わない笑

じゃあ満足したしお風呂入ってくるね!」


「行ってらっしゃい」



「あ、それと、今日は寝たいし一緒にベットで寝よー」


そう言ってさっさと風呂に言ってしまった笑明


寝る前に1番難しいミッションが追加された…

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