第4話 神託
神父は事もなさげに次の少女を呼び寄せた。
大丈夫かな?、と思ってチラッと目線を向けると少女は小さく震えていた。
しかし、受けなければいけない決まりの為、ゆっくりと水晶玉に触れた。
結論を言うと、大丈夫であった。
あの少年以外は、全員『称号』と『祝福』を受けていた。
そして、いよいよフローラの番が来た。
いくら気が強いとは言えまだ12歳、怖いようだ。
それでもしっかりと水晶玉に触れた。
その瞬間、今までの光は何であったのかと言わざるを得ない程の輝きがフローラの身体を包んだ。
光が消えた瞬間、
「あ…貴方!!こちらに来て下さい!!」
と、神父が慌てた風に叫んだ。
フローラがキョトンとしていると、神父は
「貴方は英雄称号を授かった可能性があります!!」と興奮冷めやらぬ様子で口にした。
そう言われてフローラは小さく頷いて神父のもとへ向かった。
神父はフローラを奥の部屋に案内すると、戻って来て、
「最後の貴方、水晶玉の所に」
ともとの冷静さを取り戻して言った。
僕はその言葉に従い、水晶玉の前に立った。
そして水晶玉に触れた。
その瞬間、僕の意識は途切れた。
気が付くと、最初に見たあの白い空間に僕は居た。
瞬間、後ろから声が聞こえた。
短くてすみません…orz
次の章から盛り上がって来る予定なので
期待してて下さい!
世界に呪いを残した九人の魔女と、世界を救う一人の魔女と世界に呼ばれた転生者 ひとつふたつみっつ @yuumas
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