02 元始、書物は万能であったへの応援コメント
長老の語り、素晴らしい!
本の舟という不可思議なものについてや、文字とはなにかという部分が素敵だと感じました
作者からの返信
コメントありがとうございます。
文字とは、とか、読むとは、なんてことを一から説明するとなるとなかなか大変なのですよね。うまいこと説明できていたのならよかったです。
01 水没の層への応援コメント
間を置いてのコメント失礼いたします。
あらためて『猫の世話係』さんが、どうして今のような偏屈(?)な大人になってしまったのか、不死の体になった経緯などが気になりますね。
根が悪い人じゃないのはよく分かるのですが(^_^;)
水かさが下がったとしても、ある程度の呼吸の確保と明かりが潜水には必要。
倉庫にあった旧時代の大砲とか、何かワタルが知らない道具でもあるのでしょうか。
なにやらゲンヤは思いあたる事がありそうですが。
そういえばバスカヴィルは一体何歳なんでしょう?
『世話係』さんが子供の頃、子猫だったから――!?
作者からの返信
コメントありがとうございます。
世話係も含め、各々の過去にはまだ謎が多いですね。子供時代の世話係のお話は番外編的に「白い子供」として書きましたが、ごく一部しか提示できていません。それも含めて、第二部は過去と向き合うストーリーになりそうです。
10 森への応援コメント
本が様々な効能を生み出すこの物語の中であれば、新規の本を作ることが出来る作家はさぞ重宝されるのだろうと思っていたのですが、そうでもないようですね。
確かに筆記具類は全て消耗品ですし、試行錯誤のために資源を使う余裕が無いのも確かですね。ただ、既存の本だけに頼って生きるのもジリ貧な感じがして先が思いやられそうです。
もっとも、そんな心配は既存の本のちからを全て使いこなせてから心配することかも知れませんが。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ベニの物語が本になったら、ものすごい効能があるかもしれませんね。でも、なにぶん資源が乏しい世界なので、残念ながらクリエイティブさは歓迎されない世界です。若い指導者のゲンヤやワタルが道を切り開いてくれたらいいのですが。
14 プラス1の意味への応援コメント
職人たちはともかく、人付き合いの悪そうな図書館関係者や使徒たちは一部の優れた個人プレーに頼りすぎている感があるので、情報を書面で共有しようという試みは良さそうですね。
確かにかなり面倒そうですが。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
一つには物資が乏しくメモ用紙やインクも貴重品であるという背景があるのですが、司書は特に自分の専門分野以外はあまり興味を示さない傾向にあります。ホウレンソウなどという概念はない世界ですし。
ここはワタルの今後の活躍に期待したいところです。
編集済
水の向こうにへの応援コメント
結局はパウは、最後まで自分の思い通りに人生も終わらせる気なのでしょうか。
彼も200年以上生きているそうですから、何かしら不死に近い処置をしているのかもしれませんね。
それなのに『不死』になる事を間違った行いとワタルに言うことから、今までの彼の自由気ままにやっていた言動は、ある意味人から外れてしまった後悔からなのでは。
わざと反面教師になっているとか、ふと考えました。
ちょっと違うかもしれませんが、わざと(?)破戒僧になった一休さんを思い出しました。
猫の世話係さん、まずは生きてて良かったです、
不死だったことよりも、猫に親馬鹿過ぎるほうがビックリです。
バスカヴィルはもう黒豹なのでは……。
まあ猫科は大きくなっても丸みがあって可愛いですから(^▽^;)特にふわふわニャン玉が(すいません💦)
また武器庫に残っていた大砲。
塔を建てた頃に想定した『外の敵』に対してなのだとは思いますが、本来ならもう無用の長物のはず。
貴重な鉄を溶かして流用せずに残しているところから、やはり他に大地が残っている確信があるのでしょうか。
それとも巨大な海蛇やクジラなどクラーケンの脅威があるとか。
そんな想像もしてしまいます(^▽^)
何はともあれ、まだ続くようなので楽しみです。
作者からの返信
第一部最終話まで読んでいただきありがとうございます。
パウは、基本的に真面目な善人が多い塔内の必要悪みたいな存在だと思っています。当人は善悪の区別はつくものの倫理観に乏しく若い頃に色々やらかしたために人望がないのですが、いざという時には汚れ役も厭わない頼りになる人です。
食糧事情が明らかに悪いのにやたら長生きですが、先の長老も200歳近くまでは生きており、これは何となく年齢を決めたのですが(笑)ただ、人生40年の時代にも80歳まで長生きするような人がいて(一休さんは確かとても長生きでしたね)、そうすると、人生100年時代なら200歳まで生きる人が出てもおかしくないのかなあ、と。
しかし、パウの場合は若い頃に何かやらかした可能性も否定できません。
第一部が完結してもまだ相当な謎を残したままで、猫の世話係と猫の出会いなどもいつか書けたらと思っています。猫は……イメージではチーターほどスリムではないが虎ほどがっちりしていない、ぐらいの想定で、自由に想像してもらえたらと思います。
第一部でカバーしきれなかったものの一つが「水」ですね。あれは海なのか(だったら潮の満ち引きがあるのではないか)。多くの文明や人間を飲み込んだ大水の下には何かとんでもないものがいるのではないか、とか。
第二部の更新はゆっくり目ですが、引き続きお付き合いいただけたら幸いです。
03 鼠への応援コメント
ブロンクスのネズミのように猫サイズなのかと思っていたら、数が尋常じゃなかったです💦
塔が何度も揺れたので更に集まって出てきたのでしょうか。
何度もこんな酷い目に遭うワタルが不憫ですね(;´Д`)
彼こそ護身術を体得しないとならないような気がします。
正しい護身術は、自分も相手も極力傷つけない方法ですから。
(痛い目には遭わせますけどね)
あと『ざらざらした毛やひんやりと濡れた〇〇が――』を確認お願いします。
些細な事を突いていてすみません。
ただ、ここまで完成度の高い作品が勿体ないもので。
作者からの返信
完食→感触と修正しました。ありがとうございます。とても助かります!
鼠は血の匂いに誘われて出てきたのだと思います。普段は猫がにらみをきかせているし、猫の匂いをぷんぷんさせた猫の世話係がいるので。
ワタルは、思慮分別があり慎重という自分の理想とする人物像にしてしまったため、自ら積極的にトラブルに飛び込んでいく性格ではないので、必然的に周囲の人間が動くことになり、主人公なのに受け身の巻き込まれキャラになってしまっていて途中から申し訳ない気持ちで書いていました。
編集済
01 闖入者への応援コメント
途中までは事態が、闇夜を行く古い鉄道列車に乗って進行しているような時間の流れだったのに、いきなりケラの息子のせいでジェットコースターに。
おかげで本当はゆっくり読み進めるつもりでしたが、つい面白くてここまで一気に読んでしまいました。
後半のこの畳みかけ方、流石です。
確かに下層階で火事が起こったら、消火優先なのでしょうけど、壁を崩すだけじゃなく、床が傾くって考えたらスゴイ事ですね。
本当のバベルの塔も、実は神様の怒りじゃなくて、人間自身が争いを起こして壊したのではないかとも考えてしまいます。
それにしても猫の世話係さん……(´;ω;`)…
まさかこんなあっけなく去られるとは。
最後の行動に本当の人柄が出るというけれど……。
もうこれはバスカヴィル家のニャンコに、飼い主の恨みも晴らしてもらわねばなりませんね。
作者からの返信
一気に読んでいただけると嬉しいです。ありがとうございます!
人間は説明のつかない事象を神の所業にしたり、罰が当たるぞといって行動を規制したり……神様を都合よく利用してきた一面がありますから、並々ならぬ意気込みで始めた建設プロジェクトがうまくいかなくなって神様のせいにした、ということもあり得ない事ではないような気がしますね。
バスカヴィルという名前について言及していただいたのは初めてです。ありがとうございます。「なんで猫やねん」とか期待していたのですが、これまでスルーされてました(笑)。
猫の世話係は一番お気に入りのキャラクターです。ツンケンしているけど割といい奴で。
13 新しい命への応援コメント
なんだかSFチックでもありますね。
赤ん坊はまさしく支給というか、託される存在とは。
そういえばここでは女性らしき姿がないような……?
(読み落としていたらすみません💧)
なんとなく蟻社会(こっちの労働者はメスですが)を思い起こしました。
作者からの返信
ここまで女性は出てきていませんね。理由は……かなり先で明らかになる予定です。
実はみんな蟻んこで、塔は上に伸びているのではなく、地下に伸びている(アリの巣なので)というのも面白いなあ、とちょっと想像してしまいました。自分は常に読者を驚かせたい、途方に暮れさせたいというのを念頭にお話を書いておりますので、これは非常に魅力的なアイデアですね。
02 腐敗の臭い(2)への応援コメント
年中食料不足が続いているコミューンでの食べ物の窃盗は大罪なのでは?
中世の頃、小麦粉を盗むのは大罪だった気がします。
どうせ水没刑にするぐらいなら、猫の世話係が言うように、猫の餌にした方が役に立つかもしれませんが……( ̄▽ ̄;)ちょっと過激ですみません。
そういえば、ここでの猫とは山猫のような感じなのでしょうか。
それとも実は虎だったり……。
ネズミもハツカネズミのようなのではなさそうですしね。
色々想像してしまいます(^▽^;)
作者からの返信
食料の窃盗は重罪で、極刑になります。が、なぜか先代の長老の時代から使徒ケラの悪事は見過ごされています。
しかし、キリヤを筆頭に若い使徒達は正義感が強いですから、この先の彼らの行動にご期待ください。私も個人的には同情の余地のない悪人は全て猫の餌でいいんじゃないかと密かに思っています。
猫と鼠もおいおい姿を現しますのでもう少し御辛抱ください。
編集済
06 猫の世話係と図書館巡り(3)への応援コメント
コメント失礼いたします。
とにかく一般常識で想像してはいけない物理世界なのに、つい『本の船』は開いた状態の船の形を想像しておりました。
筏型とかいろいろあるのですね。
始めに出てきた水に浮かぶ本のイメージで、一冊の本を広げた状態で大きくなっているのかと考えていました。
本が板やブロックのように複数組み合わさって、出来ているのでしょうか。
そのように素材を組み合わせて作られているのなら、確かに船大工の存在は必要不可欠そうですし。
想像力不足ですみません。
とにかく重厚で不思議な世界。
これからもゆっくりとではありますが、浸らせていただきたいです。
PS.
あと些細なことですが『見学が(すんだら)』の文字をご確認ください。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ご指摘の箇所はさっそく修正しました。ありがとうございました。誤字脱字のご報告は非常にありがたいです。
プロローグに出てくるのは子供時代のワタルの夢、妄想で、子供といえども塔内は物資が乏しく本は貴重であるということは知っているので、妄想も控えめで、一冊のあまり大きくない本を広げて伏せた状態で水に浮かせてそこにお尻を載せています(想像すると恐ろしく座り心地が悪そうです)。
ただ通常の舟、筏なりボート状のものを作るにはやはり本一冊ではたりなくて、図書館や小麦製造所などから廃棄処分にされた本を組み合わせて舟の形にしますので、船大工の職人技が必要です。小麦製造所から出る廃棄本は活版印刷で作られているので大きさはほぼ一緒ですが、それ以外は大きさも材質も異なりますので、複雑なレゴを組み立てるようなイメージです。
06 猫の世話係と図書館巡り(3)への応援コメント
とても面白いです。色々と設定が明かされると同時に、気になることも出てくるお話でした。
大量の紙とインクはどこから調達しているのだろうとか、写字生や司書など図書館が職場の人間は、本や文字のことが重大秘密の社会で、家族に職業をなんと説明しているのだろうとか。連れてくる側は、本人や家族になんと説明してスカウトしているのだろうとか。
本に普段から触れる漁師や船大工の中には、本の秘密に勘付きそうな人もいそうですね。
続きを楽しみに読んでゆきます。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
塔での暮らしはほとんどすべての物の供給を本に頼っている状態なので、では紙やインクはどこか楽るのかというのは重要事項です。第1章の「05 全ての本は水に浮くが、全ての本が食料になるわけではない(2)」で塔の歴史についてパウがワタルに語る際にさらっとですが、本をパンにして食べてしまうと本がなくなり読めなくなってしまうことを悲しんだ司書が「僅かな書物から紙とインクを大量生産する方法」を発見したと述べています。詳細はまだ謎ですが、自転車操業なのか錬金術なのか……とにかく発見が飢えをしのぐためではなく本が読めなくなってしまうことが悲しかったから成された、というのが司書らしいところです。
どうやって図書館の秘密を家族に隠したまま司書や写字工職につくのかは、この「猫の世話係と図書館巡り(3)」にちらっと出てきたエルとその父親の関係がヒントになっています。
01 若き長老の誕生への応援コメント
前長老。神が世界を沈めた世の中にあって無神論者というのは、中々凄いですね。
洪水の原因を神の仕業と考えていないのか、それともある種の反抗心の現れなのか。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
前長老は意外と反骨精神の塊でロックな人だったのかもしれません。
元々は神の意向に反して高い塔を作ろうとして罰を与えられた人々の末裔なので、神を認めてしまうと自分達がこっそり図書館を維持していることが許されなくなるというジレンマを抱えています。
宗教による対立は民を分断しかねないので、他者の信仰の自由をおかさないという原則は非常に重要だと思いますが、そこに信じない自由というのもあってもいいのかなと。
世界観がかなり独特ですね。
しかし、ジャンルがホラー……? これからそういう要素が出てくるのかな? 気にしつつ読み進めてみます。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
一番しっくりくるジャンルはダークファンタジー、あるいはただの「ファンタジー」かもしれませんが、カクヨムだとファンタジーは異世界か現代かの二択になり、それはどちらも当てはまらないのでホラーとしました。ホラーな展開も一応ありますが、控えめです。
最後までお付き合いいただければ幸いです。
はじめまして、ほのなえと申します。
ご挨拶遅れましたが、児童文学の自主企画にご参加ありがとうございます!
本や図書館の話というところに興味をそそられここまで読ませていただきましたが、
本が読むためのものだけではなく、
舟や食べ物といった用途でも使われている世界観に驚きの連続でした!
この先もじっくり読ませていただきたいと思います…!
私の作品も読みに来てくださり、ありがとうございます!
昨日完結したばかりのほやほやの作品ですが、
もしお気に召されたなら、読み進めていただけると嬉しいです。
作者からの返信
こんにちは。
読んでいただけて嬉しいです。最後までお付き合いいただければ幸いです。
児童文学として書いたものではありませんが、小学校高学年以上であれば理解できる内容で、大人は勿論、子供にも読んでもらいたい内容であると思い、企画に参加させていただきました。興味深い企画をありがとうございます。
01 選ばれし子と選ばれし者への応援コメント
謎が深まるばかりで面白いですね!
「選ばれし者は現役の使徒から指名されることもあれば、稀には」
「稀には」の「は」はいらないんじゃないかと思われます。
あと最後の「長老のローブが入ってきた」って部分が何となく不自然なように感じました。「長老の」がなければ、顔も隠れるようなローブを着た長老が歩いてきたんだなと思えますし、前の文からの繋がりで名前を出さなくても「長老」であることは分かるのですが、「長老のローブが」となるとローブだけが浮いて飛んできたみたいに思えまして。あくまで私個人の感覚なので直していただく必要はないかと思いますが参考までにお伝えしました!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
>「稀には」の「は」はいらないんじゃないかと思われます。
ご指摘の通り、なくてもよいのですが、あっても邪魔にならないというか、「は」は取り立て詞で、「稀に」に付け加えるとちょっとくどいかもしれませんが、取り立てて強調している感じでしょうか…。
長老のローブのくだりは、その方が声に出して読んだ時のリズムが良いかと感じられるので(これは人によって感じ方が異なるかと思いますが)……、最後に「長老が」と繰り返す部分まで含めてのリズムが気に入っておりまして。
「そして長老の床に届きそうな長いローブが、ゆっくりと教室内に入ってきた。この頃は民の前に姿を現す機会がめっきり減り、使徒見習い達の授業にも長らく姿を見せなかった長老が。」
ローブについてですが、この塔内の住民は皆足首までのフード付きローブをまとっています。しかしその記述が出てくるのはもっと後になってからです。
しかし、「床に届きそうな長いローブ」というのは少し変、王様やセレブのドレスじゃあるまいし、と長老のローブが少し特殊であることを感じて頂けたらと思いますので「ローブだけが浮いて飛んできたみたいに思え」たのであれば、半分ぐらい試みが成功した、と言えますでしょうか(長老のローブが特殊に見えるのは、加齢で長老自身が縮んだか腰が曲がった故なのですが)。
私の小説ではあまり登場人物の外見や服装の説明をしないので、その辺は自由に想像していただきたいと思っています。なので、ローブの説明も今後ざっくりとした描写があるだけになります。
しかし、疑問点などあれば、可能な限り説明させていただきたいと思っております。なにしろ、こんな隙間だらけの小説ですので。。
水の向こうにへの応援コメント
完結お疲れ様でした!
なんと、一連の事件の背景にはそんな事情があったのですね…。
残された謎も気になりますが、物語が完結してもワタル達の人生は続くはずなので、これからの展開を期待させる終わり方で素敵だなと思いました。
他の方とのコメントやり取りを拝見する限り、もしかしたら続きもあるのでしょうか?楽しみにしています!
魅力的なお話をありがとうございました。
作者からの返信
最後まで読んでいただきありがとうございます。
前の長老もなかなかの策士だったようです。やはり、ただ清く正しい心を持っているだけでは長は務まらないのでしょうか。
ワタル達の成長、コミューンがその後どうなっていくのかも含めて、うやむやなまま済ませてしまった謎の答え合わせにもなる続編を……と思っています。気長にお待ちいただけたら幸いです。
水の向こうへの応援コメント
正直感想企画にご参加ありがとうございます!
薄暗い雰囲気の話は好きです! 続きも読んでみたいと思います。
一つだけ、私の理解力がないせいで、恥ずかしながら以下の文の状況だけ分かりませんでした。。
「本は真ん中で開いてもそう大きくないため、膝から下は常に水に浸かっている状態だ。」
作者からの返信
読んでいただきありがとうございます。
ご質問のシーンは、周囲を水に囲まれて暮らしている少年が、一冊の本を水に浮かべてそれに跨って旅に出ることを夢想しているところです。
本はそれほど大きくないので、真ん中で開いて伏せた状態で水に浮かべたとしても、それほどの面積は確保できません。立ったままその上に乗るのはバランスが悪いので、本の上にお尻をのせますが、体育座りをするほどの余裕はないので、本の上に跨って、ひざ下は常に水に浸かっているような状態になる、ということです。
わかりにくい書き方で申し訳ありません。この世界では、本は特殊な役割を担っています。最後までお付き合いいただければ幸いです。
02 告発合戦への応援コメント
どうも。投稿ご苦労様です。
「説明せよ、と申した。聞こえなかったのか?」との表現には、何となく異和を感じます。というのは、「申す」というのは基本的には謙譲語だからです。
とはいえ、本作は、歴史・時代ものでありませんので、そこまで厳密さを要求されるものでもなく、また、ケラはゲンヤより年上ゆえ、年配者であるを慮って「申す」との表現を用いたとも解せます。
実際のところ、「申す」が謙譲語であるを知っているのは歴史・時代小説を書いている人ぐらいかなの、極めて少数とは想います。ただ知っている人が読むと、「おや?」となるとは想いますので、一応、お伝えしておきます。
作者からの返信
こんにちは。コメントありがとうございます。
このゲンヤの台詞の「申した」はご推察通り謙譲語です。その前にケラに話しかけた言葉は「どういうことか、説明していただこう」。「していただく」は敬語ですが、その後、それより強い口調になり「説明せよ」、これは命令ですが、その後の「と申した」とへりくだった言葉により表現をやや柔らかくしています。やはり、弱冠15歳の長なので、年長者ケラに対し少し遠慮気味です。
これは時代的には(この塔はバベルの塔ではないと言いながら、バベルの塔が建てられたと推定されている時代を基にものすごくざっくり計算すると)西暦0年ぐらいの大昔のお話ということになるので、身分の高い人にはたまに時代がかかった喋り方をしてもらっています(彼等には勿論、紀元前とか西暦とかいった概念はありませんが)。
なにぶん、普段自分が使わない言葉を喋らせているので、おかしな表現になっているところがあるかもしれません。またお気づきの点があれば、教えてください。
07 塔の底に蠢くものへの応援コメント
緊迫感のある場面に、のめり込みました。
塔内の複雑な構造が、緊迫感に拍車を掛けていて素晴らしいです。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
塔内がだだっ広いために、あまり全貌を描き切れていないのですが、慎重で受け身になりがちな主人公の代わりにエルが頑張って動き回ってくれています。
05 ゲンヤ VS ユスタフへの応援コメント
ネコチャン!
03 再会への応援コメント
どうも。投稿ご苦労様です。
レベル7のように数字が明示されたのは、この話が最初と想います。忘れている可能性もありますが。SFファンというかSFファン崩れとしましては、こうした小ネタは、もう少し早めに小出しにして行って欲しいところです。こうした情報を元に勝手に塔の想像を膨らませて楽しもうにも、その小ネタが無ければ、何もできませんので。もちろん、塔にまつわる重要な謎は、最後まで秘めておくべきですけど。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
塔の内部についてですが、ワタルが使徒に就任してから最初に着手したのが図書館以外の部分の塔内の地図作りでした(第2章09参照)。一般の民だと、この塔は滅茶苦茶高いという認識はあるものの、通常は自分が暮らすフロアを中心に、せいぜいその上下階に足を運ぶぐらいです(ワンフロアが相当に広く、職人居住区は住居と仕事場が一体化しているため、あまり出歩く必要もないため)。職人達は、自分が暮らすのが何階なのか、ということも知りません(常に自分が暮らす階を中心に、そこから上または下といった具合に物を考えるからです)。
ワタルの地図作りが着々と進み、どうにか職人が暮らす部分だけは調査が終わったので、ワタル自身も自分が今居るのが塔内のどの位置なのか、と塔の全体を意識しながら認識できるようになりました(それまでは、ただ抜群の記憶力で自分が通過した経路を「記憶」していただけ)。
塔内の情報開示が遅くなったのは、作者自身が書き始めた当初、「とんでもなく高い塔」「図書館の入口めっちゃ高いところにある」「小麦生産所は図書館内でも高い位置」「造船所は低いところ(水に近いところ)」「職人居住区は真ん中あたり」といった大雑把な設定しかしていなかったせいでもあるのですが(すみません)。
編集済
14 水没刑の執行(2)への応援コメント
はじめまして。
練り上げられた世界観に一瞬で引き込まれてしまいました…。
一見秩序が保たれているかのように見える世界ですが、支配層の権力がとても強く、何かが少しずれてしまえば一瞬にして崩れ落ちるような危うさを感じました。
(私の語彙力が不足し過ぎていて上手く表現できないのですが汗)
それとタグのネコチャンが気になりすぎます…笑
ネコチャンの活躍??も心待ちにしつつ、引き続き楽しませていただきます!
作者からの返信
こんにちは。コメントありがとうございます。
例え貧しくとも誰もが平等な美しい世界を描きたいと常々思っています。しかし、表面的には穏やかで平和な世界でも、ユートピアからはほど遠い世界ができあがってしまいます。ご指摘の通り、一瞬で崩れ落ちかねない不穏さを孕んだ世界になってしまいました。一体なぜなんでしょう。。
そういえば、猫は第一章では影も形もないですね。決してタグ詐欺ではないので、気長に最後までお付き合いいただければ幸いです。
03 新米使徒の受難への応援コメント
トップの代替わりともなると色々なことがありますよね。
>パウはそう言いうと、ワタルに
そう言うと、ではないかと思います。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
独裁政権でも、民から絶対的な信頼を得ていた指導者が亡くなるとこんな感じなのかな、と推測します。残された者が大変なことになるので、長い独裁は(例え指導者が高潔な人物でも)あまりよろしくないと思います。
ご指摘ありがとうございます。修正しました。助かります(こういうミスは何と呼ぶのでしょうか。。脱字の反対?)。
07 動き回る骸(むくろ)への応援コメント
猫の世話をがんばれば、欠損部位の修復もできるようになるんですね。犬じゃなくて猫を飼うようにしていればよかった……。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
猫の世話を頑張れば頑張るほど傷や身体の欠損が増えていきそうな気がします(一瞬の隙でヤられます)。
猫の世話係がどうしてああなのかというのは、最後の方にちらっと出てきますので、それまでお付き合いいただければ幸いです。
05 猫の世話係と図書館巡り(2)への応援コメント
どうも。投稿ご苦労様です。
2点ばかり。
この世界の住人にとって、本からパンを作れるというのは、特に不思議ではないのでは?と想います。実際、彼らの多くはそれを食べて生活しているのですから。ゆえに、冒頭のキリヤの「だって、信じられないじゃないか。本からパンだって? そんな魔法みたいなこと」との台詞は変なのではないか、と想います。
終盤の害虫は害獣でしょうか?
作者からの返信
こんばんは。コメントありがとうございます。
害虫については、鼠は正しくは害獣ですかね(汗)。英語でverminというと害虫・害獣両方の意味があるので、鼠も害虫に含まれると思っていました(ちなみに私は帰国子女でも何でもないこてこての日本人です)。この図書館では、食糧事情が悪いため鼠は主に図書館にいて本を齧るので、猫の世話係的には、書物をだめにする他の虫と同じく鼠も「害虫」という扱い・・・ということにしておいてください(チュウという語感が鼠を彷彿とさせるせいかもしれません。今気づきました)。
本から小麦が作られ、それがパンになっているということは、一般の民には知らされていません。塔の子供達は、義務教育でパンは小麦という植物からできることやミルクは牛という動物から取られることを教わります(第1章の04をご参照ください)。実際に小麦畑や牛を見たことはなくても、広い塔のどこかで小麦や牛が育てられているものと思い込んでいます。
このような教育がされるのは、当初は大洪水の後に水が引いて、再び外の世界で畑を耕し、(どこかで生存している牛が見つかれば)酪農で乳を採取する生活を再開するためだったはずです。でも予想に反して何百年も水が引かず、塔の中の生活を続けることを余儀なくされている。その何百年もの間に、読み書きも習えない一般の民と、図書館で書物と接する司書との間に情報格差が大きくなりました。一般の民が目にする書物の使い方は、もっぱら「舟」の材料としてです。本が水に浮くことは自明の事実として受け入れる彼らも、本から食料や、他のありとあらゆる物質が作られているということは、「まるで魔法のよう」と映ります。
すみません。すごく長くなってしまいました。。また腑に落ちない点があればご質問ください。
09 エル VS 猫の世話係への応援コメント
猫の世話係は福祉担当者だったんですね。ずっと怪物を飼ってるのかと思ってたので、意外な展開でした。
作者からの返信
彼は、猫の世話に役立つ情報はないかと医学書を読み漁っているため、図書館内でも館長のパウに次ぐ医学の知識を持っています。シュウレンのような子供達の世話をするには医学の知識も必要となるため、彼の役目となっています。
自分の仕事と認識していることに対しては非常に熱心で、優秀な男です。新米使徒達に文字の読み書きを教える役目に適しているとは思えませんが…(優しく、わかりやすく教えようなんて気は全くないので、エル達は地獄を見たはずです)。
02 腐敗の臭い(2)への応援コメント
そこまで食糧事情が逼迫してるのですね。生産する土壌自体がもう限界なんでしょうか。
それにも関わらず息子を太らせるとは、ケラは隠す気ないですね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ケラ達は、完全に調子に乗っているようです。しかし不正に食料を得るにしても、塔内の食料事情が悪すぎて、骨付き肉にかぶりつきワイン飲み放題みたいなことはできません(骨付き肉となる動物が塔内に存在しないため)。そこで、パンを余分にくすねるようなせこい悪事になり、太り方も少しずつで、いつも一緒にるような間柄だと気付きにくく、ワタルのように久々にケラの息子に遭遇した者は、あらビックリ…となります。
塔内の食料生産は概ね、小麦の生産所で活版印刷されている「本」で賄われています(第2章04で猫の世話係に連れていかれた場所です)。活版印刷を機械化できれば、生産量は飛躍的に上がりますが、機械化のための大量の金属も、本から作らねばならず、なかなか難しいようです。
そもそも、小麦生産所の本からどうやってパンができるのかは明かされていないので、もしかしたら本を土に植えたら小麦が生えてくるのかもしれません(恐ろしく効率が悪いですね)。
09 水没刑に値するのはへの応援コメント
噂話も悪だというのはなかなかキツいですね。害がないとは言い切れないですけど、さすがに息が詰まりそうです。
作者からの返信
確かに、閉塞感は半端ないかもしれません。ただでさえ、塔の中に閉じ込められているのに。
少しのお喋りぐらいはいい気晴らし、ですが、時代と匙加減を間違えると、隣人が魔女裁判で火あぶりになったりしますので……
01 選ばれし子と選ばれし者への応援コメント
企画からお邪魔しました。
世界観の設定と文章力が圧倒的ですね。
素晴らしいです。
大変好みの作品に出会えてうれしく思います。
ゆっくり楽しませていただきます。
作者からの返信
読んでいただきありがとうございます。
最後までおつきあいいただけたら嬉しいです。
01 選ばれし子と選ばれし者への応援コメント
使徒の育成システムが面白いですね。ディストピアめいた世界の中で、ワタルが順調に出世していくことは、そこはかとなく不安を感じます。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ディストピア……なのだと思います。自分の場合は、ユートピアでみんながハッピーな世界を描こうとして失敗してディストピアになる場合が多いです。
この世界なら、自分は割と手先が器用なので、何かしら物を作る職人になれたかなあ、と思います。ただ職業選択の自由がないので、そんなにうまくいかない可能性も(ディストピアですね、やっぱり)。
編集済
05 メッセンジャーへの応援コメント
コメント遅くなりました。
猫の世話係、他所の猫でも長老より大事なんですね。なんて迷惑な……(;^ω^)
そうしてまた別の謎が目の前に。
これは他にもコミュニティがあるという事ですね?
う~ん、世界の謎の一片がこれで少し解き明かされるのでしょうか。
それともまた更に混迷が増えるのか。それも楽しいのですが。
次回をゆっくりとお待ちします。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
猫の世話をするのが自分の役目だと思っているので、命に別状はないとわかれば、若くて元気な長老のことなどあまり気にしないのですよね。自分の猫は水が苦手なので、他所の猫が水の中にいるのが心配でたまらないのでしょう。塔の人々には水に対する恐怖心があります。
当初の予定ではもう少し頻繁に更新するはずが……気長にお付き合いいただけると嬉しいです。