杏さんのお友達、みかんさんの遺作。七夕を題材にしたおばあちゃんの記憶。

小学三年生のあさみちゃんは、クラス行事の七夕イベントが、どうにもしっくりこない。
それってわざわざ七夕で書くこと? というか願い事は内で秘めておくことなんじゃないの? そう思ったあさみちゃんは、クラス行事とは別に、自宅でも七夕行事をしようと思い立つ。
とすると、短冊を吊るす笹がいるわけで。そうだ、隣町に住むおばあちゃんなら……!
笹を用意してくれるおじいちゃんを待っている間、あさみちゃんは、優しいおばあちゃんの思い出話に興味を持つ。

私は現在の最新更新分である、おばあちゃんの思い出話が始まったところまでしか読めていないのですが、こんな優しそうなおばあちゃんから、どんな思い出話が展開されるのか楽しみです。
私はまだ経験したことがない、リレー小説というのも大きなポイントです。

説明文や『はじめに』などですでに書かれていることですが、こちらの作品は、杏さんが、会員制交流サイトのmixiにてみかんさんとのリレー小説での合作として、作り上げられたものです。
そのみかんさんは、昨年5月に亡くなられました。
ご遺族の方々からのお許しもあり、このたび掲載という運びになったようです。
私個人の考えですが、こうしてだれかが、自分の残したものを引き継いでくれるというのは、とてもうれしいことだと思います。
同じカクカク仲間として、少しでも多くの方に、こちらの作品が読まれるといいなと願います。