物語の始まりは、カナダの大自然。雄大なユーコン川を楽しむ父と息子……。そこへ、天変地異が起こります。
父は行方不明となり、辛くも助かった少年は、日本に帰ってから「もう一度あの場所へ行く!」と幼い心に決意を秘め、難関中学を目指して受験勉強に励みます。
この辺りで、黒須様作品のファンは作者名を確認したくなるでしょう。あれ、ずっとシリアスだぞ……?
でもご安心を。エピソードタイトルに不穏な影がさした頃から、コメディの奔流がやってきます。
特におっさんハムスター! 彼は以前の作品にも登場しますが(未読でも大丈夫)、まあ、こんなに立派になって……と感激するほどボケ担当として成長しています。たぶんお腹もやや育って、頭頂はやや退化。
一方、主人公の蒼仁くんは、こんな異常事態に巻き込まれながらも受験勉強は忘れません。大人たちよりシッカリ者かも。バトルに、勉強に、大忙し!(受験勉強のストレスは、ハムサンドで解消しましょう)
ときに感動するほど美しく、ときに牙をむいて人々を脅かす大自然。この作品はそんな自然界の二面性が、舞台背景としてだけでなく、バトルの中にも感じられます。昨今よく取り沙汰される異常気象や太陽嵐、動物との共生など、我々を取り巻く「自然」に思いを馳せたい物語です。
冒頭でカナダの雄大な自然が描かれ開幕するこの物語。
異能を宿した少年が、可愛い相棒と共に、ハイテンションのバトルを繰り広げます。この迫力が、その戦闘シーンがとにかく圧巻です。
しかもハイテンションはこれだけじゃない。
同じくらいの熱量で繰り広げられるハムスターのハムちゃんのコメディーがまた笑わせてくれます。ギャグもキャラクターもキレッキレです。
このシリアスとコメディーが見事なバランスで物語をぐいぐいと進めていきます。
読みやすい文章、自然と絵が浮かび、動き出す描写力。
書き手のハイテンションまでもがこちらに浸食してくるようです。
こちらの物語、まだ連載中なのですが、未読の方はぜひ今から読んでほしい!
そしてこの世界が気に入ったらこの作者の作品群も楽しんでほしい。
同一世界での物語がたくさん枝分かれして、どの作品も本当に楽しませてくれます。
エンターテイメントに全身全霊を込めた作者の紡ぐ物語、この物語から扉を開いてみてください!
一話目から物語に引き込まれます!
羨ましい描写力! かと思えば、コミカルな会話!
面白いです!!
主人公のアオトは父親と共にカナダにいました。
天変地異に巻き込まれ、アオトだけ助かります。父親たちは見つかりませんでした。
翌年の春、アオトに謎の集団が襲いかかり、白き狼に助けられます。
白き狼は美しい少女シェディスに変化しました。
現代ファンタジーは読んでも飽きることが多かった私ですが、今回はハマりました。
主人公が小六の少年というところも面白い。
そして、様々な登場人物。魅力的で読者の私も笑顔になることが多い。
とてもオススメです!
是非お読みください!!
正直、最初拝読したときに小説でこのスケールを描くのが可能なのかと度肝を抜かれました。作者の黒須さんは映画をよくご覧になる方なんですが、その知識がふんだんに生かされた大迫力の作品で、読んでない方にはぜひ一話、とにかく一話をご覧頂きたく思います。そしたらもう虜になるんじゃないかなと。
ほんとうに圧巻の作品です。
一話で展開された黒いオーロラをはじめとする大自然の描写も美しいのですが、要所で登場する動物たちの気高さには息をのみます。神々しさもたたえた野性味あふれる彼らの息遣いはこちらまで聞こえてくるようで、なんて美しいのだろうと感嘆ものでした。お気に入りはヘラジカ、狼もかっこいいよ!
さらにすごいのはここからです。
まさかの爆笑あります。わたし毎度笑ってます。
ハムちゃんがね、禿げあがったおしゃべりするハムちゃんが可愛いのですよ。
「フラフラ~~ フラフラ~~」(えっ?)
迫力あるバトル、スケールの大きな物語、そして切り込んでくるギャグ!!
武器何本持ってんですかΣ(゚Д゚)!!!
黒須さんの作品を読まれたことのない方にもぜひ読んでいただきたいのです。
突如起こった天変地異による世界の危機。
それに立ち向かうのは、大精霊から召喚能力を授かった秀才の少年・蒼仁と、極北のカナダで起こった異常な気象現象に立ち会った際に、蒼仁によって命を救われた狼犬少女・シェディスです。
二人は日本で再会を果たし、世界を救うという同じ目的を持った仲間たちのサポートを受けて、危機を止めるべく再びカナダを目指そうとするのですが…。
大きな脅威「闇のオーロラ」。その現象によって現れる様々な動物の精霊が二人に襲いかかります。目の前で繰り広げられているような白熱した描写は圧巻の一言。
キャラクターたちの和気藹々とした掛け合いも読みどころの一つですが、深い見識による自然や動物の蘊蓄も読み応え抜群で、知的好奇心を満たしてくれます。
運命に翻弄される少年と少女、世界の危機に立ち向かう二人の行方に目が離せません!
まず冒頭の雄大な描写に圧倒されました。カナダの大自然が描かれ、そのパノラマの景色に引き込まれます。
自然の美しさが描かれたからこそ、その後に襲い来る自然界の猛威「闇のオーロラ」の恐ろしさが引き立ちます。
「闇のオーロラ」とその後に続く太陽光消失(サンライズ・ロスト)は架空の気候現象なのですが、作者様の筆力のおかげでリアリティをもって迫ってきます。
描写の素晴らしさはバトルシーンにもいかんなく発揮されており、緊迫感にあふれながら、とても美しいものです。
しかも読んでいるとカナダに生息する動物にも詳しくなれそう・・・
登場人物にもモフモフは健在。作者様のまなざしが、動物たちや自然への愛にあふれていると感じます。
人間キャラクターも、その魅力では負けていません。
一人一人が個性豊かで、それぞれ目的を持って進んでいきます。
なお、コメディタッチなシーンではしっかり笑わせてくれて、色んな方面に魅力が詰まった作品です!
特殊能力を授かった聡明な少年と、狼犬が変化した美しい少女が、次々と迫る脅威に立ち向かいます。
迫力ある冒頭にいきなり頭をがつんとやられ、そこからはもうぐいぐいと壮大な物語に引き込まれていきます。
合間合間にテンポのいいコミカルなシーンがあることもあり(声に出して笑ってしまうので、電車内や会社で読むときは覚悟が必要です)、わくわくしながらどんどん読めるのですが、物語や世界は非常に緻密に練り上げられており、どっしりとした安定感があります。
息遣いがすぐそばで聞こえてきそうなほど迫力のあるアクションシーンや、美しい自然描写、そして細かなところまでリアルなディティールのひとつひとつには唸ってしまうほど。
登場人(動)物たちも皆、魅力的。個人的には、力強く前に進む主人公の蒼仁少年と、登場と同時に笑いがこみ上げてくるハム氏がお気に入りです!
これから、どんなことが待ち受けているのか。世界はどうなっていくのか。
楽しみです!