悲しい物語

たしかにあらすじの通りの物語。
導入は軽い謎を置きつつもどのような日常を過ごしてきたかがとても伝わる丁寧な描写から始まります。
ですが、そのどのような日常を過ごしてきたかが伝わるからこそあらすじの話になった時にとても胸が締め付けられるという・・・。

今の段階で 生まれなかった私 を憐れむのは展開しだいでは異なるのかもしれませんが、物語じたいに漂う哀愁が思考をそちらに誘導してくる綺麗でありながらもどこか悲しい物語です。
なぜ?がまだ語られるまでは読み進められていませんがどのような結末を迎えるか楽しみな作品でもあります。