あとがきと参考資料

「僕産み」こと「妻の代わりに僕が赤ちゃん産みますっっ!! ~妊娠中の妻と旦那の体が入れ替わってしまったら?  例え命を落としても、この人の子を産みたい」最後まで読んでいただきありがとうございました。



 この小説は私の2作目の長編小説です。


 前作が衝撃のバッドエンドだった事もあり、この物語はなんとしてでも超ハッピーエンドにしようと思っていました。最終話は1か月以上前に書いたものを少し修正したものです。


 当初組んでいたプロットからは大幅に変更しました。もし当初どおりに執筆していれば、おそらく1.5倍くらいのボリュームになっていたと思います。


 最終的に11万2000字でした。予定どおりならば20万字近くなって、各種のコンテストで文字数オーバーになっていたかもしれません。


 コンテスト対策、中だるみ防止、その他諸事情で無駄なエピソードを大幅にカットしました。


 当初は色々なサイドストーリーを予定していました。最後まで残すかどうか迷ったのが「カトミナ」のサイドストーリーです。書いていてとても面白く、下書き段階までしていましたがカットしました。


 理由はやはりテーマから少し外れそうなのと、コンテスト対策です。もし入れていれば5月9日には間に合わなかったでしょう。


 もちろん無駄にはしません。カトミナは脇役の中ではかなり好きなキャラなので、いずれスピンオフします。既に「夫にナイショ」でも登場していますが、彼女を主役にしたお話はぜひ書きたい話の一つです。


 また、初期の頃の登場人物紹介を見ていただいた方はお気づきだと思いますが、お姉さんの杏奈にもサイドストーリーがありました。更に、ヒロイン早紀の元彼、和也にもありました。


 この二つは逆に、もし仮に文字数不足になりそうならば入れようかぐらいの軽い気持ちで予定していたのです。なので躊躇なくカットしました。


 その後運営から性描写が過激であるとの警告を受け、大幅にストーリーを修正して現在に至ります。



 私小説と言っても良い前作と異なり、かなり大変な思いをしました。翔と同じく難産です。自分の身の回りとは全く異なる設定。知識も不足していましたので、様々な資料を参照し、インターネット検索等かなり本格的な調査を経てようやく形になりました。でも、以前から書きたかった内容でしたので、とても楽しく書き進められました。


 以下、参考図書等を示します。


【小説】

「産まなくても、産めなくても」甘粕りりこ著

「徴産制」田中兆子著

「殺人出産」村田沙耶香著


 いずれも「男性出産」を扱っています。かなり参考にしました。この設定は意外とマイナーではないかもしれません。BLでは良くある設定だとか。


「ご懐妊!!」砂川雨路著


 出産シーンや妊娠中の問題点についてかなり参考にしました。つわりがいかに大変なのかとか。


「ふがいない僕は空を見た」窪美澄著


 以前レビューしました。

https://kakuyomu.jp/works/16816927859434938319/episodes/16816927859435583969


 たぶん一番生々しい出産描写の小説です。


「産む、産まない、産めない」甘粕りりこ著

「つるかめ助産院」小川糸著

 女優の仲里依紗なかりいさ主演でドラマ化されました。


「マタニティ・グレイ」石田衣良著

「産婦人科医の密室」斎藤栄著

「産声が消えていく」太田靖之著

「命」柳美里著

 女優の江角えすみマキコ主演で映画化されました。


「生」柳美里著


 以上が出産に関する小説です。



「努力しないで作家になる方法」鯨統一郎


 以前レビューしました。

https://kakuyomu.jp/works/16816927859434938319/episodes/16816927860105423887


「君の顔では泣けない」君嶋彼方著

 男女入れ替わりの参考にしました。



【出産に関する様々な読み物】

「初めての妊娠と出産」雨森良彦監修(成美堂出版)

「心豊かに自然に産みたいあなたの 妊娠、出産、お母さん!」松峯寿美著(扶桑社)

「図解 安心安産」(小学館)

「Balloon 出産百科」(主婦の友生活シリーズ)

「出産大百科」(たまひよ大百科シリーズ)

「ライフ 誕生学の現場から」大葉ナナコ著

「胎児は見ている」T・バーニー著

「お産革命」藤田真一著

「赤ちゃんがほしい!」別冊宝島188

「それでも医者にお産をまかせますか?」ロバート・メンデルソン著

「いいお産がしたい」農文協編

「快楽妊婦」テレコムスタッフ編

「お産がゆく」きくちさかえ著



【医学書】

「家庭の医学」(時事通信社)

「うちのお医者さん」(主婦と生活社)

「最新産科学 正常編」真柄正直著 荒木勤改訂(文光堂)

「分娩介助テクニック」島田信宏編集(メディカ出版)

「写真でみる 周産期の母児管理」島田信宏著(南山堂)

「分娩介助と周産期管理」寺尾俊彦編(メディカ出版)



【写真集】

「生まれる 胎児成長の記録」レナート・ニルソン写真

「おなかの赤ちゃん」シェイラ・キッチンジャー文 レナート・ニルソン写真

「誕生の神秘」レナルト・ニルソン写真(上記と同じ人のようです。表記違い)



【漫画】

「ヒヤマケンタロウの妊娠」坂井恵理著

 男性出産を扱っています。Netflixで俳優の斎藤工と女優の上野樹里のW主演でドラマ化されました。

https://www.tvtokyo.co.jp/information/202104/2982.html


「透明なゆりかご」沖田×華著

 女優の清原果耶かや主演でドラマ化されました。ノベライズもされています。


「コウノドリ」鈴ノ木ユウ著

 俳優の綾野ごう主演でドラマ化されました。


「東京大学物語」江川達也著

 34巻の遥の出産シーンはあまりにも有名。


「ザ・レジデント」高山路爛作 星野ちあき画

 ラス前の用手剥離の話はこれが元ネタです。前作でも楓の妊娠等で参考にしています。


「こちら椿産婦人科」あまねかずみ著

 女優の田中美里主演でドラマ化されました。前作では智也が自分の子でない子を育てると言ってプロポーズする話はこれが元ネタです。


「助産院へおいでよ」河崎芽衣著

「エンジェル日誌」ごとう和著



【その他】

「エクスタシーの医学」(主婦の友編)

「オーガズム・パワー」シェア・ハイト著

「男が知りたい女のからだ」河野美香著

「イブにめざめる瞬間とき」レイチェル・スイフト著

「モア・リポート」(集英社)

 女性の性感、PSAS等の参考にしました。


「ひらかれた性教育」北沢杏子著

「さらば、悲しみの性」河野美代子著

「悪い産婦人科」井上信次著

「産婦人科医だからできること」北村邦夫著

「最強の瞑想法」渡邊愛子著

 マインドフルネス瞑想の参考としました。


「結婚披露宴」酒井順子著

 神前式の結婚式等を参考にしました。



【ドラマ・映画】

「転校生」

「金魚のフン」

「天国と地獄」

 男女入れ替わりの参考としました。


「プロポーズ大作戦」

「神様イブ」のアイデアの元ネタです。



【Web等】

「賢者のセックス」

note

https://note.com/nami_honoka/n/n5ce60ed57db3


pixiv

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16657359#62


 小説家を目指すという設定の参考としました。また、作者の凪海帆風さんには色々とアドバイスをいただきました。


 こちらもご覧ください。

https://kakuyomu.jp/works/16816927859434938319/episodes/16816927860220221192



※ PSAS(持続性性喚起症候群)関連

Ask Doctors

https://www.askdoctors.jp/


 医師が様々な医療上の相談に応じてくれるサイトです。ここでPSASの患者さんで妊娠した方が質問、回答がされており、PSASでも自然分娩は決して不可能ではないとの事でした。これを見ていなかったら「僕産み」は断念していたかもしれません。物語の根幹にかかわる事だからです。


◇◇◇◇◇◇



 読んでいただきありがとうございました。


 もし、「あのリアルな出産シーンは、こんなに色々な資料を参照した賜物だったのか」と感じられた方は、ぜひ★評価や♡評価とフォローをお願いします。

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妻の代わりに僕が赤ちゃん産みますっっ!! ~妊娠中の妻と旦那の体が入れ替わってしまったら?  例え命を落としても、この人の子を産みたい 北島 悠 @kitazima

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