第6回 ふがいない僕は空を見た その1
「ふがいない僕は空を見た」の主人公の斉藤くんは、年上のコスプレ主婦とセックスフレンドでしたが、だんだん本気で好きになります。ただのエロではなく、実家が助産院で出産を通じて生きる事の痛みと喜びも表現している所は秀逸。
「ふがいない僕は空を見た」の第一章「ミクマリ」はR‐18文学賞大賞と山本周五郎賞を受賞した作品です。作者は窪美澄。俳優の永山
永山絢斗と言えば、名バイプレイヤーで多くの人気ドラマや映画に出演しています。例えば少し前にドラマ「初めて恋をした日に読む話」での、深田恭子演じる主役に一途に恋する純情青年の役は見事でした。
もちろん主演作も多いです。この映画の他にもドラマ「居酒屋ふじ」とか。
田畑智子と言えば、これまた名バイプレイヤーで多くの人気ドラマや映画に出演しています。例えば少し前にドラマ「透明なゆりかご」での、気難しい妊婦の役は見事でした。
もちろん主演作も多いです。この映画の他にも朝ドラ「私の青空」やその続編とか。
出産を取り入れたという所は、私が小説「ひとり遊びの華と罠~俺がセックス出来なくなった甘く切ない理由」を書いた時に参考にしました。
私の小説のヒロインは高校生で助産師志望、実家が助産院という設定ですが、ヒロインのモデルはリアルでは当時現役助産師で大学病院勤務の女性でした。更に私は、実家が助産院の男友達がいましたので、これをミックスさせたキャラです。
この作品もとても過激な性描写が特徴的です。例えば始まって間もないのにすごいあえぎ声の会話とか。伏字なしの男性のアソコの俗称を使っている所とか。素敵すぎます。
さらにキワドいだけではなく、頻度がすごいですね。エッチシーンのオンパレードといった所でしょうか。
セックス時のあえぎ声と、その結果としてできた子どもを出すときも、同じ声という描写があります。男だけでなく女の人でもこういう感覚の人がいらっしゃるとは。作者の窪美澄は女性ですからね。
主人公の斎藤くんは更に産婦本人が許可した際には、母親の手伝いとして腰のマッサージしたりしてます。うらやましすぎです。
細かい所では女性の一番敏感な突起や、男性のアソコのカタカナの名称が書かれています。
ここまででまだ序盤ですからね。いかにすごい量の性描写がされているかが分かるでしょう。
出産の様子をここまでリアルに描写した小説は他にないのではないでしょうか。かなり出産にクローズアップした「ご懐妊!!」とか、「つるかめ助産院」でももっとマイルドですから。
斎藤くん最後は陣痛時のマッサージだけでなく、赤ちゃんが出てくる際のサポートまでしてます。
女性が実際に赤の他人の男に、自分の出産を見られるのがどうなのかについてご意見がありました。それ程気にならないという
良くドラマとかで、「男連中は外に行きなさい」といって追い出されたりしますよね。男子禁制の場だみたいな。旦那にさえ見せたくないなんて人もいると聞きます。
その反面、出産立ち会いもさかんに行われていますね。やはり人それぞれのようです。
◇◇◇◇◇◇
読んでいただきありがとうございました。
次の第7回も引き続き「ふがいない僕は空を見た」の秘密に迫ります。お楽しみに!
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