砂糖の国の王女様
綿麻きぬ
ブクブク、ブクブク
ブクブク、ブクブク。体が太っていく音がする。
世界の甘さが私を太らせていく。
甘くて、甘くて、虫歯になってしまうほど。
このまま甘い空間に溺れていくのもいいじゃない。
でもね、そろそろこの甘さは終わりなの。
しょっぱい世界に行かないといけないの。
冷たくてしょっぱい世界へ旅立てば、痩せるのかしら。
痩せたら、皆から貰った甘さを忘れてしまうのかしら。
忘れたころに感じる甘さはとても痛いものでしょう。
あぁ、甘い甘い世界に溺れていたい。
砂糖の国の王女様 綿麻きぬ @wataasa_kinu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます