異世界で平穏を求めるのは間違っていた

　ただ普通の人間として生きていた三十路の男、橘　蒼芭。特別凄い人生を送っていた訳でもなく、平凡な人生を好んで過ごしていた彼はある日突然心臓麻痺で亡き人となるのだった。
　しかし、それは神の仕業で、異世界に勇者として転生することを聞かされる。死なせてしまった謝罪として神は蒼芭にどんな願いでも叶えることを約束する。
　
　ーそして蒼芭が願った事は「イケメンにしてくれ」…ただそれだけだった。

　かくして転生をした青芭は勇者として崇められるわけだが…「俺、勇者になる気ないんで。」と言って呼ばれた城をさっさと出てしまう。戸惑う王や臣下たち。それから、異世界で平穏に暮らす計画を練った結果何故か魔王になるという結論に至ったのだった。

　蒼芭のこれからの異世界生活はどうなっていくのかー…