苦悩が溢れる

彼女が出ていった夜に車に跳ねられた男性。そして、怪獣のお話。
怪獣そのものは、彼らと離れた出来事ではあり、ある意味彼らにとってはフィクションにも近い出来事だったのだと思います。それでも、それはこれまでの自分を変えるキッカケになりうる大きな出来事で……。

主人公の男性の心理描写が繊細で素敵なのですが、特に『歩く』という行為を使って表現されているところが、綺麗で好きです。