第3話

「あの、……」


隣から声が聞こえてきた。隣を見ると、眼鏡をかけた。髪の長い女の子がいた。


「私、隣の席になった、近藤絵美です。よろしくお願いします!」

「あぁ、うん」


一年にして、生徒会書記を務める近藤絵美。学年トップクラスの成績を持つ彼女は、得に数学を得意とする。運動は、あまり得意ではないが、持久力はあるようで、マラソン大会では中学の頃から活躍している。いいなぁ、得意なことがあるって…

近藤絵美には、隠れファンがいたりする。


「近藤さんの隣が白い悪魔じゃん!」

「うわっ、ほんとだ近藤さん可哀想」


男子二人がそんなことを言う。


「おいやべーって、声でかすぎ」

「悪魔に殺されるぞ」


いや、その声すら聞こえてるのだが…


「大丈夫?」


近藤さんが心配そうに僕の顔を覗き込む。


「あぁ、大丈夫。馴れてるから」


その時、一人の少女が男子に掴みかかった。


「純平ー、凌久!雪の事悪く言ったわね!いい?私の事敵に回したくなかったら、雪の事を悪く言わないことね!」


そう言うと、掴んでいた手を話す。

丁度、書類を取りに行ってた江原先生が教室に入ってきた。


「皆ちゃんと待ってたのね~、今から、みーんな大好き宿題を配るわね♪」


教室中から声が湧く。

ヤッターって言ってる奴もいる。

頭大丈夫か?


「期限は土日挟んで明々後日までよ~。」


全部で30ページ、今回はいつもより短いな


「皆に課題はいったわね~、それじゃ、準備出来た人から帰っていいわよ!また月曜日ね~」


江原先生は教室から出ていく。

クラスの皆もぞろぞろと教室から出る。

僕も準備ができて、席を立つと、近藤さんも同時に席を立った。


「橋本君、一緒に帰りませんか?」

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