上澄みと澱

目の前の誰か

僕にとって今どうでもいい奴

そんな奴の一言だったはず


遮断は軽い眩暈とともに

違和感という名の安堵


無機質に小さく

笑った気がする


『気にしていませんよ?』

そう笑うはずだった

笑ったのは僕じゃないような

そんな気がした


笑った僕

『君』はどうしたかった?


本当は尋ねたかったが 

それを僕は

今 許すわけにはいかなくて


『君』の手足に蔦の鎖

閉じ込めて 閉じ込めて


足掻くなと心で囁いた

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