鉛とチョコレート

愛している

愛されている

そんなことは分かっている


分かっているが

君の視線 ふとした仕草が

僕以外に見せていませんか?

と問いたくなる


それすら愛だと 誰かは言う


きっと僕が納得しても しなくても

甘い香りがする季節は

首を縦に振るしかない


疑い深い僕の胸は

ゆっくりと確実に……

鉛とチョコレート

程よい生温さを感じる


僕が納得しても しなくても

綺麗にコーティングされてゆく

鉛とチョコレート

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る