背中合わせの自分

背中合わせのもう一人の自分

この世界をどんなふうに見ているの


否定でも 肯定でもなく

感情がない 瞳で見つめながら


『彼方』にはどう見えると 問う


訊きたいのは 此方だと

伏せた瞳の自分は 吐き捨てる



そっか

と答えたあなたは

左手で僕の目を隠して

右手で僕を抱き

感情と言葉の海に引きずり込む

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る