第2話 最強、転生に成功する

・・・あれから三千年後・・・


ある平凡な家庭に子供が生まれる


「よくがんばってくれた!元気な男の子だ!!!」

「あなたのおかげよ」


男の名前はアンドル、女の名前はサリー


二人は平凡な農民であり今回の出産は二人の念願であった子供だった


生まれた直ぐの赤子が産声をあげることをしないことに二人は困惑する


「どうしたの、、なんで泣いてくれないの、、、」


死産なのか、、、


みなが絶望しかかった時


急に赤子に光が差した



「あうあうあうおおおおおおお(転生せいこうだあああ)!!!!!!」


アレクが転生したのだ


転生に成功したアレクの目に最初に移ったものは大喜びする男女の顔だった


「あうあうあうあうあう(これでやっと始めることができる、、、)」


ここからアレクの快進撃が始まるのだ!!!!



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――



「なんてかんがえていたのになあ」


三歳になりしっかりとしゃべれるようになったアレクは周囲の大人から天才としてもてはやされていたが、アレクはある事実に気が付いたのだ


「そううまくはいかないよなぁーーーー」


「前世の記憶があるなら前世の力を使えると思う

じゃん!!何で使えないんだよおおおおおおおおお」


アレクは前世の能力をすべて失っていたのだ。当然といえば当然のことなのだが、アレクにとっては当然ではなかったようで、この事実に気だ付いてからというもの、よくうなだれている。


「この前世と同じように魔王が世界を支配しようとしているから、戦いに困ることはないっていうのがせめてものすくいだな」


この世界には魔王がいる。


アレクが倒した魔王の子孫がまた魔王となっているそうだ。


「アレクちゃーんどこにいるんでちゅかー?」


アレクの母、サリーの声だ


「母上が来てしまった!!逃げろ!!」


「逃げろっていいましたかー⁇」


「ち、違いますよ母上、三才の僕が大好きな母上から逃げうわけがないでしょ~、」


「そうよねー、ご飯食べましょー」


サリーは白い肌に黒色の髪の美人だ。前世のアーセ王国でも類を見ないほどの美人だ。


しかし、前世の年齢を合わせると余裕で100歳を超えているアレクにとっては、この母の自分への愛が恥ずかしいのだった。


「おいおい、アレクまた母さんに捕まったのか」


アレクの父、アンドルも黒髪の体格のいいイケメンだ。


「やれやれですよ」


アレクもこの二人の遺伝で黒髪のイケメンに育ちそうな顔をしている。


このアレクという名前は絵本にもなっている、アレクという勇者からとったそうだ


前世の自分と同じ名前だったのだが、アレクは珍しいこともあるなーと思っただけでその絵本の主人公が自分であることに気づいていない。


少し頭が悪いのかもしれない


こんな家族に生まれたアレクには将来立派な農民になってほしいという親の願いがあるのだが


アレクは当然冒険者になる事を夢見ているのだった。

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転生した最強は今をどう生きる 最愛のM @alez

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