第67話 共闘 3
ドリガナ迷宮、地下26階層。
第10階層にあるショートカットの隠し階段を使って25階層へ降りて来たオレ達は、其処の階層BOSSであるオークキングを倒して一旦休息をとってる処。
それにしても『地上の星』の5人パーティでの戦い振りを見て思う。
タイミングの欠点、解消されてないよ。
このタイミングが微妙にズレてる。
マーズの独特な攻撃リズムは中々読めないのは分かるけど。前世ゲーム内では、コレ、
前衛の火力不足。
此処程のランクの迷宮になると、流石に『地上の星』でも地味に響く。オレや『裁きの刄』の攻撃力があったとしても、だ。
オレ自身、どうしても魔法攻撃の立ち位置になるし。魔法使いレベルカンストでテイマーになってる設定のオレは、
カミーユ、連れて来た方が良かった?
「此処へはゲームでも来なかったからなぁ」
「ある意味、隠しクエストだったからなぁ」
二大巨頭とも言えるマーズとブレードさんの呟き。
そう。
オレ達でさえ未踏の迷宮が、この『ドリガナ迷宮』なんだ。その意味では、ショートカットの存在を知っていたヒカリさん、ハヤトさんの案内はマジで助かるよ。彼等が領主モルド辺境伯に仕える騎士になってるって事がね。
「それにしても、半分の階層BOSSがランクBのオークキングとはね」
「1階層から、ランクCが出て来たしな。コレは元からじゃなくて」
「ですね。ランクCなんて本来なら10階層からの筈なんです」
道案内のヒカリさんは、この迷宮に関する情報を辺境伯の持つ資料の熟読で得たって言ってた。その暗記力、マジ凄いよ。
「全体的にランクアップしてる訳だ。まさか
ランクS Sの銀獅子なんて考えたくも無いよ。
「流石に、それは無かろう。銀獅子の上位なんて存在しとらんし」
サターンが言うなら、そうなんだろう。
「じゃあ、ボチボチ行くか。さて、ロディさんはそろそろ従魔の準備をお願いするよ」
影に潜ませていた
ガォオオーン!
グルゥ、グルルルルル!
さて、行こうか‼︎
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
噂の
成る程。
コレでランクA従魔もいるのだからワンマンアーミーとして破格だな。それに魔法剣での攻撃も、
だが、
それに体格もな。
ジュピターは、どちらかというと剣士寄りの体格で大概の魔物にも力負けしなかったが、ロディマスはやはり子供だ。確か14歳と聞いた。
現実日本人なら、そこまで小柄という程では無いのだが、この
この26階層からは更にキツくなるだろう。
そう思ってロディマスに従魔の活動を要請する。
だよなぁ。
今迄、コイツは単体で動いていた。いや、まぁ肩に
コイツの
本当に厄介な従魔を持ってやがる。
つくづく敵対する事にならずに良かったと思う。
フェンリルもグリフォンも、
「フェンリルやグリフォンって、こんなにも強かったかい?中々出会わないランクAだとは思っていたけどさぁ」
後ろで、少し気を抜いた感じのマーキュリーが呟く。グリフォンの知覚が人間以上だから、罠の種類は判定出来なくとも、何かがある事は即分かる様なので。コイツが騒いでからマーキュリーが探知をかけても充分罠解除が間に合う。
戦闘だけでなく、迷宮探索でも色々と役に立つ従魔達に助けられて、俺達は最深部へと進んで行く。
ラスボスはランクSだ。
気を引き締めて行かないとな。
最弱職テイマーに転生したけど、規格外なのはお約束だよね? ノデミチ @ndmt
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。最弱職テイマーに転生したけど、規格外なのはお約束だよね?の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます