あとがき
あとがき
今作を書くことになったきっかけは、題名にあるように、筆者が『NTR』『ざまぁ』『もう遅い』という三要素を含む小説を読んだことに起因します。
ご存じない方もいらっしゃるかもしれないので簡単に説明しますが、ようは「主人公が恋人を第三者に強引な手法で奪われる」ことを『NTR(寝取られ)』と呼称し。続いて「主人公が
明確な定義があるわけではないので私の
それなんて『
というのが私の第一印象だったのですが、考えてみればキチンと読んだことがない。それなので先入観を捨てて読んでみることにしました。
いやぁ面白かったです。
何でしょうかね、こう。
人間の取り
ただ、読んでいると心がささくれてきます。
基本的に主人公が登場人物の誰かしらを徹底的に否定することで進んでいくストーリーですから、ずっと誰かの悪口を聞いているような感じになり、精神はゴリゴリと削られていくのは仕方ないところです。
そしてそんな尖ってしまった精神を
さてそんな筆者の自己都合を叩きつけたような作品でありましたが、ようやく完結いたしました。現在において、筆者の作品のどれよりも評価される作品となりまして、この上ない喜びを感じております。
今作を覗き見てくださっただけでもありがたいと思うところなのですが、応援コメントをしてくださった読者の方には、特別の感謝を申し上げたいと思います。
今作はあらすじにあるようにノンプロットで書きました。序章の物語だけを思いつき、後の展開は真っ白でしたので、コメントの反応を確かめつつに書き連ねました。ですので読者と一緒に作り上げた作品と言えなくもないです。
どのキャラが気に入った・気に食わないといった意見は話に大きく関与したと思います。
特にヒロインである高橋、
高橋は予定よりも見せ
そんなこんなもあって非常に勉強になった作品であったと思います。
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また今作のテーマのもう一つとして『旅』というものがあります。
理由は私自身が旅好きだからです。いつか何かしらの形で旅という題材で物語を書いてみたいと思っておりましたので、今回はいい機会だと混ぜ込んでみました。
なんだかんだで難しかったです。
旅と恋という要素をもっといい具合に混ぜ込めればよかったのですが、上手く
そしてもう一つ、反省しているというか勉強しておけばよかったと思っていることが『方言』です。今作品は地方出身のキャラクターを多用したものですから、当然、言葉遣いはそれぞれ違うようになるはずです。ですがみんな標準語をしゃべっています。方言を使ったのは一部、決め台詞などの場合だけです。
いやしかし。そもそも私自身、標準語が怪しいのです。
自分の小説を見返すたびに思います。
絶対に標準語だと思って方言使ってるだろうなぁ、と。
東京弁を誰か私に教えてください。
あと
三重県の隠れた名産などがあれば、誰か私に教えてください。
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ひとまずのところ、今作は終わります。
ですが、ちょっと見返してみても全体的に書き直したい。なにせ執筆時間が主に深夜帯だったこともあり、自分でも何を言っているのか分からない文章が多々あります。それなのであまりにも気色悪い文章は
その後は書きかけでほったらかしていた前作の執筆に戻りたいと思います。とはいえ今作とは
せっかくpv数を稼げた作品を書けましたので、紹介だけさせてください。
『社会の窓から始まる恋』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889678802
今作と違いルビはふってませんし、行間はつめてますので読みにくいかもしれません。ですが一応、今作の数年後が舞台となる作品になりますので(直接的なつながりはありません)ご興味ある方はどうぞよろしくお願いします。
内容としてはループもののラブコメです。
長編はちょっと、という方はこちらを。
『七つのショートショート』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884156674
個人的に自信作であるショートショート集です。一話につき二千文字前後ですのですぐ読めるかと思います。
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今作を執筆しはじめましてから
これほどに読者というものを実感できた作品は他にありませんでしたので、貴重な体験をさせてもらった期間になりました。小説を書く身としましては、まだまだ
ご愛読、まことにありがとうございました。
「NTR」とか「ざまぁ」とか「もう遅い」を読んでみて、モヤモヤとした気持ちを払拭するためだけに書いた小説 久保良文 @k-yoshihumi
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