地域密着型ミステリ×近未来SFアクション!

電気製品に寄生して異常現象を引き起こす『電機寄生体』の駆除業者、という設定からしてナイスアイデア! 異常現象の調査を依頼され、原因を特定して解決する、ミステリ小説の探偵役のような役割が読み始めから読者を物語に引き込んでくれます。

主人公の将之と奏は数ある業者のひとつであるけど、どうやら一般的な同業者とはひと味違いそう。
寄生体の存在が世間に浸透する過渡期であるという時期設定も、物語と現実の橋渡しに一役買っています。
そう、この近未来SFは現実と地続きなのです。それゆえに面白い!

『伊達電機寄生体駆除事務所』のふたりが駆使するガジェットは実際の業者さんが装備している便利道具みたいにかっこいいし、寄生体を調査して追い詰めていくロジックは誰しもがもつ理系心を刺激してくれます🛠️⚡️
専門家肌の将之と、小柄だけど肉体派の奏のイチャつき…もといバディ感も楽しくて最高です。

あなたの街の駆除業者、『伊達電機寄生体駆除事務所』をよろしくお願いします!

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