思い通りにならなかったからこそ得られた奇跡

不憫な主人公である。でもその境遇こそが奇跡の引き金になった。そして引き金を引いたのは間違いなく主人公本人だ。純粋な思いをつらい目にあっても貫き続けた結果、求めていた以上の奇跡に出会えた。
もしこの主人公にお願いしたとしても駄目だと言われるだろう。けれど、主人公が目にした奇跡を、私も見てみたいと心の底から思った、そんな作品でした。