シルバー人材センターの人材不足
こんにちは&こんばんは。
田舎でいろいろ不慣れにやっています小烏と申します。
田舎に限らずと思いますが、高齢化ですね。あっちもこっちも高齢化です。
各種イベントが中止になったコロナ最盛期に田舎に来て出会いの場がないから余計なのですが、小烏の知っている若い人はご近所の「小夏」ちゃんちの*若夫婦(推定30代)と、**園田さんのお向かい青木さんの息子さん夫婦(推定40代後半)くらい。
近くに保育園がなければ「この集落の若手ってあの二組だけ?」と思うくらいです。
元々人口が少ないので、(物理的に)働ける人はみんな働いているようです。小烏より先輩の方々もまだまだ現役。家にいて小烏の相手をしてくれるのは義母世代。とは言っても、みなさん畑や田んぼでは彼らこそが戦力(自分の田んぼの畦の草刈りをされている95歳のお爺さんも)なのです。
さてここでタイトルの「シルバー人材センター」です。皆さんはどんな組織かご存じですか?
ちょっとした用事をを安く引き受けてくれるシニアの団体さん? 小烏はそんな風に思っていました。
市のホームページによると。
『高年齢者の就業支援【シルバー人材センター事業】とは
高年齢者の人材育成や就労の場を確保』し、『地域の高年齢者の経験や技術を生かし、臨時短期的な就業の場を提供』するものだそうです。
Uターンした夫は一年間農業法人のアルバイトの後、一昨年(2022.4)からシルバー人材センターの職員になりました。住んでいる地区のまとめ役です。住民からの仕事の依頼を受け、実働隊のシルバーさんに連絡をつけます。仕事の現場に行き、依頼内容を確認、見積もりをして、日程調整。最近では県外に出たままの家族からの依頼も多くあって、過疎化を実感しています。
ここ一年シルバー人材センターに依頼してきた案件は
・企業の敷地内の草刈、樹木の剪定
・県立公園の施設の清掃(グランピングだぜ!)
・水道メーターの読み取り
・工場のライン仕事、清掃
・イベントの補助業務(コロナ予防接種の受付含む)
・公道の草刈り
・墓掃除、墓参り
・空き家の管理
・個人宅の庭の草取り、庭木の剪定、清掃
・個人宅の家財道具の処分
・屋根裏にいるらしい動物の駆除
・蜂の巣取り
・大工仕事
・障子張り
・公道の雪かき
・自宅周りの雪かき
変わったところでは、「外階段に蛇がいて降りられないので何とかしてほしい」というモノもありました。
これらを依頼してくるのは忙しい現役世代、完全リタイアの超後期高齢者、遠方に住んで帰省できない親族などの皆さんです。
一方、それを受けて実働するのは実のところ70代後半から80才代の先輩方。なんと草刈り部隊の最高齢は86才です。定年後の65才以上が「人材センター」に登録できるのですが(小烏はまだもう少し先ですね)、即戦力になる60代はまだまだ職場が手放してくれません。定年になって仕事を辞められても一度県外に出た人は不便な田舎にはなかなか戻っては来ません。
反面この一年で貴重な「シルバー」さんがお二人作業中のけがで入院されました。
またご病気で亡くなった方もおられます。もう無理と辞めていかれる人もおられます。「人材」は少しずつ減少の一途です
そして「シルバー」への仕事の依頼は途切れません。一方で高齢化したメンバーの安全のため、高所や足場の悪い場所での作業は断らざるを得なくなっています。
去年の夏のこと。暑いからと庭の草取りと墓掃除を「依頼」された60代の現役さんがおられました。「依頼」を受けて熱中症警戒アラートが出ている中、作業されるのは80前後の女性三人。
傍で聞いている小烏は思うのです。
それでいいのか?
就任して二年。
夫は仕事の合間にリクルート活動を頑張っていますが、まだ新たなメンバーは見つかっていません。
*****************
*「小夏」ちゃん
ご近所の飼い犬
「小夏」ちゃんが出てくる話はこちらです
「まる」と「小夏」と「小烏」と
https://kakuyomu.jp/works/16816927860138892715/episodes/16816927861192734010
**園田さん
タヌキを納屋に住まわせていたおうち
タヌキが出てくるお話しはこちらです
https://kakuyomu.jp/works/16816927860138892715/episodes/16816927861688622742
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