lw:異世界は何度でも

@Takahashi0404

プロローグ『異世界は何度でも』

プロローグ:異世界は何度でも

——おい。どうゆうことだ。


 世界は赤くなった。

 絵の具の赤よりも、血の赤よりも濃い赤。

 周りには人の死体。ただただ、周りを見ることしかできなかった。

 腕も体も骨も、何もかも動かずただ立っているだけだった。


——どうしてこうなった。


 頭の中で考える。しかし、何もわからない。

 

——な、んだ。


 後ろから刺された。血が出てくる。背中が赤く染まる。

 

——痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い


 背中の血が服に染みて広がっていく。背中全体が赤に染まった。

 どうしようも無い。

 痛みを味わいいつ死ぬのかただただ考えているだけ。

 動くこともできない。


——俺、死ぬのかな。


 俺は目を閉じた。

 寝れば痛みは感じない。

 

『ロス…。』


 だれ…だ…?

 聞いたことある声がした。

 可愛らしい声。

 目を開けた。


え?———-


 そこには血塗れになった彼女がいた。

 誰かわからないくらい槍が刺さっていた。

 

見たくない、見たくない、見たくない、見たくない


 こんな彼女を見た途端悲しみと同時に憎しみが生まれた。


『待って…、——-いろ』


 そう言い、目を閉じた。

 この世界。いやこの異世界は


—-lost worldだ—-


 そして、最後に目を閉じたまま彼女にいった。


『何度でも、お前を。いやこの世界を助ける』——



 

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