第13話

泣く子も黙る丑満時に事件は起きた。

彼女がベッドから転げ落ち、俺のすぐ真横に来たのだ。


「えええええ」


思わず漏れた俺の悲鳴。


対して彼女は。


「ごめん、わたし、抱き枕が無いと寂しがり屋で眠れないんだった。今晩、ちょっと、

その代わりになってくれないかな...?」


「えええええ」


こうして。


俺は眠れぬ夜に突入する。


朝方、起きて。

母さんも父さんもびっくりしてた。

金髪の子が黒髪になり、しかも

俺の腕に抱きついて階段を降りてきた件。


「ハグして寝たらすごく良く眠れたの。

私ね、いつも不眠で悩んでて。これから先も私と一緒に寝てください。お願いします...」


俺は不眠だが、彼女は熟睡。

しかも、抱き枕として優良認定されてしまった件。


ベッドの中でも、宜しくと言われたけど、

親の前でもそう言ってのけたから、大変だった。


「シンジ!良かったね!彼女できたじゃん!」


「シンジいいなぁ、こんなかわいい子が彼女なんて!」


両親に冷やかされながら。

俺は彼女を駅まで送り届けたのでした。

勿論、頑張って手を繋いで。

道中、藤島くんに会ったけど。

俺の横にいる清楚系美人を見て、

腰を抜かしていたのでした!

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俺を見下す陽キャイケメンに 合コンでヤンキーを押し付けられた俺→ お持ち帰りしたら清楚系過ぎたw 雲川はるさめ @yukibounokeitai

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