【実録 代筆屋物語】ヴァイオレットにあらず

小林恋壱

実録 代筆屋物語

 僕は、〈ラブレターの代筆屋〉をしている。


 どのような仕事かと言えば、文字通り、他人のラブレターを代わりに書く仕事だ。2014年の春に代筆屋の看板を掲げてから、今日に至るまで、150通を超えるラブレターを書いてきた。


 依頼者は下は10代から上は70代までと幅広く、男性もいれば女性もいる。依頼内容も、告白、プロポーズ、感謝、復縁、縁切りの手紙など、多岐にわたる。

 独特な仕事であるため、それなりの理由があってはじめたものと思われがちだが、そうではない。なんとなく、だ。


「なんとなく?」


 代筆屋を始めたきっかけについて答えると、大抵の人が不服そうに眉間に皺を寄せる。期待に沿わない回答であることは承知しているが、事実なのだから仕方がない。

 動機はどうあれ、兎にも角にもはじめた代筆屋だが、予想外だったことが2つある。


 1つは、意外と依頼が来る。来る、といっても月に1~2件程度だが、それでも想定していたより随分と多い。ただでさえ、手紙が非日常的なものとなって久しいのに、その上、見ず知らずの人間に代筆を頼む人など、皆無だと思っていた。


 2つ目は、依頼者が皆“真剣である”ということ。当然といえば当然なのだが、そのことを意外と感じるほどに、はじめる前の僕は代筆屋という仕事をなめていた。依頼が来るとしても、「仲の良い友達に告白したい」「電車で見かけたイケメンと付き合いたい」といった類のものを想像していた。だが、現実はもっと切実で、もっと複雑だった。


 たとえば、こんな依頼。


 

<別れた妻とやり直したいです> 



 かつてのパートナーとヨリを戻すための手紙の依頼。いわゆる「復縁」。

 ちなみに、僕に寄せられる依頼で、最も多いのが、この復縁を目的とした手紙だ。

 基本は、依頼者と直接会って話しを聞くのだが、この時は電話でやり取りをした。


「まずうかがいたいのですが、電話やLINEではなく、手紙を送ろうと思ったのは何か理由がありますか?」

「お恥ずかしながら、電話もLINEもブロックされていてつながらなくて……」


 復縁の場合、こういったケースはままある。

 手紙の方が気持ちが伝わる、といった情緒的な理由ではなく、あくまでも連絡可能な手段として手紙を選択しているケースだ。


「なるほど。そうなると、直接お話するのも難しい状況ということですね?」

「ええ……。難しいというか、近づいてはダメと言われてるものでして」

「ダメ? それは前の奥様にですか?」

「いえ、妻というか、弁護士から……」

「弁護士? 接見禁止命令が出ているということです?」

「……はい」

「……」


 先ほど、復縁が最も多いと書いたが、次に多いのが告白だ。

 たとえば、こんな依頼。



<片思いの相手に手紙で告白したいです>



「片思いのお相手とのことですが、お相手はどのような方でしょう? お友達? 

それとも、職場のご同僚とかでしょうか?」

「小林さんもご存知の方です」

「えっ、私も知っている人?」


 僕の友人? いや、もしかして、僕自身とか……。

 沈黙から、こちらの困惑する様子をみてとった依頼者が、


「――松本さんです」と手を差し伸べる。

「松本さん?」

 頭をめぐらせてみるが、松本という名字の近い関係の人物が思い当たらない。

「松本さんというと……?」

「松本潤さんです」

「松本潤……、松本潤……って、あの“嵐”の?」

「はい、そうです!」

 確かに僕も知っている人物ではあるが。

「なるほど。では、松本潤さんにファンレターを送りたいということですね」

「いえ、ファンレターではありません。ラブレターです」

「……と言いますと?」

「気持ちを伝えるだけじゃなく、付き合いたいと思っています! 小林さんに書いてもらったら、どのくらいの確率で付き合えますか?」

「……」


 同じく告白で、こんな依頼もあった。


 

<長年想い続けた相手に、気持ちを伝えたい。白黒つけたいと思います>



「”長年”とのことですが、お相手のことを意識されたのはいつくらいからですか?」

「中学に入ってからなので、12、3歳からでしょうか」

「12、3……。失礼ですけど、今おいくつでいらっしゃいますか?」

「今は33です」

「……(20年の想いに、僕が白黒をつける!?)」



 紹介したのはごく一部だが、状況は違えど、大体がこのような依頼だ。

 どの依頼も難易度は高く、想いは深い。


 代筆は、ただ単に文章を考える仕事ではなく、時に、人の人生を左右することもある。このことをはじめに知っていたら、僕は代筆屋になっていなかっただろう。怖くて、とてもじゃないができない。



              ※   ※   ※



 前述のような依頼と日々対峙し、七転八倒しながらも、どうにか活動を続けていたある日、ひとりの依頼者からこう質問をされた。


「小林さんは、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』がお好きなんですか?」


 何のことかわからず、

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン?」

 僕が聞き返すと、

「ああ、違うんですね……」

 残念そうに目を伏せた。


 その場はそれで終わったが、その後、何人かから立て続けに同様の質問を受けることになる。


「――アニメで、そういうのがあるんです」

 さすがに気になった僕が、「それ、なんですか?」と、何人目かの質問者に尋ねると、そう教えてくれた。


 詳しく調べみると、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』が、代筆屋の少女を主人公とした物語であること、小説を原作としたアニメで、かなりの人気を博していることがわかった。


 ――マズそうだな……。


 僕は思った。

 漫画を実写映画化すると、決まって原作ファンから不満の声が湧き上がる。それと同様の理屈で、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のファンから、実写の代筆屋である僕に矢が向けられると思ったのだ。


 念のため、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を知らない人のために、簡単に物語の説明をしておく。


 まず、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』で描かれる国や時代は架空のものであるが、中世ヨーロッパをモチーフとしている。

 主人公であるヴァイオレットは金色の髪をそよ風になびかせ、青い瞳には深い孤独をたたえている美少女だ。戦時中、感情を持たない「武器」として多くの命を手がけたヴァイオレットだが、終戦後、代筆屋として活動をすることになる。感情を持たない自分が、人の感情を手紙に込めることの難しさに悪戦苦闘しながらも、代筆を通して人に触れ、感情を、愛を知っていく。そのような筋書きだ。 


 そう、代筆屋という職業以外、何ら僕と重なるところがない。


 髪の色も、瞳も、性別も、その生い立ちも、何一つ共通項がない。そのことはつまり、ヴァイオレットに代筆屋という幻想的な職業を投影しているファンからしたら、僕の存在は邪魔でしかない。夢の世界を土足で荒らす侵略者だ。


 ただでさえ、代筆屋という職業に否定的な人は多い。変わった仕事であるため、テレビや新聞、ネットニュースなどで取り上げられることが少なくないが、そのたびに、SNS上では、否が賛を凌駕することとなる。

 一例を挙げると、


「キモい」

「ヤバい」

「コワい」

「愛で金を稼ぐな」

「代筆屋なんていらねえだろ」

「手紙は自分の言葉で伝えてこそ。代筆屋って……」

「人が考えた手紙もらってうれしいか?」


 褒められるためにはじめた仕事ではないものの、貶されればやはり傷つく。

 そして、不安は現実となる。


 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』がその認知度を高め、ファンが増えていくに比例して、関連した中傷が寄せられるようになった。


 ――そろそろやめ時かな。


 そんな考えが頭をちらつくようになる。

 そもそもが、”なんとなく”はじめた仕事だ。その分、執着も薄かった。しがみつく理由がない。 




「お母さんな、余命3か月だって。延命治療はしないつもりだけど、いいよな?」


 悪いことは重なるもので、闘病生活を送っていた母の余命宣告を聞かされたのもこの頃だ。スマホに耳を押し当てつつ、


 ――やめ、もうやめだ。


 僕はそう決めていた。

 代筆屋をやめることで、生活を、心を、シンプルにしたかった。

「お母さんは、何も知らないから――」

 電話の最後、父が言った。



              ※   ※   ※



 代筆屋を畳む手筈を進めていたある日、一通のメールが届いた。

『アウト×デラックス』のスタッフを名乗る人からの出演オファーだった。


『アウト×デラックス』は、マツコ・デラックスさん、ナインティナイン矢部さん、南海キャンディーズ山里さんがMCを務め、有名・無名のアウトな人々をいじり倒す、フジテレビの人気番組だ。


 迷った。


『アウト×デラックス』は毎週のように観ている番組なので、出演することによる功と罪は理解していた。功としては、存在の認知度が高まり、ひいては代筆依頼が増えるかもしれない。罪は、言わずもがな、自身に向けられる矢の数が増えること。番組の性質上、僕のアウトな部分をあれこれと引き出すことになるだろうから、後者は容易に想像できた。


 結果としては、オファーを受けた。


 純粋に、マツコ・デラックスさんに会いたいという一視聴者としての好奇心。それと、あまりにも見事なタイミングで悲劇と喜劇が同時に訪れたので、何らか意味があると思ったのだ。


 ――さて、どうしたものかな。


 オファーを受けることにした僕は、頭を次のことに切り替えた。

 出演オファーが届いた、と書いたが、正式には、この段階ではまだ出演が決まったわけではない。以前に、何度かテレビ出演の機会があったため、オファーが即ち出演決定ではないことはわかっていた。事前に番組スタッフの方と面談のようなものがあり、そこでのやり取りを受けて、正式に出演か否かが決まるのが常だ。


 そして、手ぶらで面談に望んでも、『アウト×デラックス』出演には至らないだろうこともわかっていた。僕は、やっている仕事はアウトかもしれないが、人間としては何ら面白味がない。錚々たる過去の出演者には、到底及ばない。

 妙案が浮かばないまま、日が流れた。



              ※   ※   ※



「ラブレター代筆って聞いたことないんですけど、どんなお仕事なんですか?」

 喫茶室ルノアール渋谷宮下公園店。

 僕の目の前には、プロデューサーの女性と、ディレクターの男性が座っていた。


「はい、そのまんま他人のラブレターを書く仕事なんですけど、ちょっとサンプルで書いてきましたんで見てもらえますか? その方が理解が早いと思いますので」

 バッグから手紙を取り出し、テーブルの上を滑らせる。

「ちなみに、柿沼さん宛に書いてきました」

 僕が付け加えると、

「えっ!? 柿沼さん?」

 プロデューサーが目を見開く。

「柿沼さんって、出演者の柿沼さんですか?」

「はい、そうです」

「わー、それは面白いですね!」

 プロデューサーの反応を見て、僕は自身の狙いが成功したことを確信した。


 ――自分がつまらないなら、出演者を巻き込んじゃえばいいんだ!


 面談まであと数日に迫ったある日、ふっと降りてきた天啓。

 その日のうちに柿沼さん宛のラブレターを一気に書き上げ、今日の日に備えていた。


 なお、番組を観たことがある人はご存じだろうが、柿沼さんというのは、『アウト×デラックス』を代表するアウトな素人で、語尾に「にゃ~」をつけて喋るのが特徴的な女性だ。


 柿沼さんのユニークで、でも、どこか愛らしい振る舞いに以前から興味を覚えていたので、柿沼さん宛であれば熱を込めて書けると思った。それに、マツコさんや矢部さん宛に書くよりも、柿沼さん宛に書いた方が盛り上がることも想像できた。

 参考までに、僕が書いた柿沼さん宛のラブレターを紹介する。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


柿沼さん、突然のお手紙、すいません。

ブラウン管越しには何度も伝えているのですが、直接、僕の想いを柿沼さんに伝えたくて、こうして手紙を書かせてもらいました。


先に謝っておきます。

字が汚くてごめんなさい。でも、ゆっくりと、丁寧に書きます。

先に謝っておきます。

文章が長くてわかりずらくてごめんなさい。こうして誰かに向けて手紙を書くのははじめてで、そして、想いが強すぎて、うまくまとめる自信がありません。



いつからだろう?

番組を観ている最中、視界の端に映っていたあなたが、気づいたら、真ん中に映るようになったのは。僕の視線が、矢部さんやマツコさん、ゲストの方ではなく、あなたに向けられるようになったのは。


たまに、柿沼さんが番組に出ていない時や、姿はあっても話しをされない時があります。

そんな時、僕はさびしくもあり、うれしくもあります。

さしびいのは、あなたの声を聞けないから。

うれしいのは、他の誰かに、あなたの存在を知られる心配がないから。



わたしのどこが好きなの?

もしかしたら、柿沼さんは不思議に思っているかもしれません。


僕も不思議です。説明ができません。

こんな風にして理由もなく、突然、人に恋をするのははじめてです。

でも、もしかしたら、今までしてきた恋は恋ではなく、恋のようなものだったのかもしれません。


だってそうでしょう?

恋に限らず、説明できるものなんてたかが知れている。

ピカソの天才性も、ダリの奇抜性も、説明できるものではない。でも、彼らは本物。

僕の柿沼さんに対する想いも、本物だからこそ、うまく説明できそうにないのです。



でも、ひとつだけ言えることがある。

僕は、柿沼さんのことが好きです。いや、好きだにゃー。



想いがあふれそうだから、この辺りでペンを置くことにします。


寒さか厳しくなってきましたね。

体調、お気をつけください。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



 この手紙が功を奏し、番組への正式出演が決まった。

 余談ながら、番組放映後、


「”すいません”は話し言葉だから、正しくは”すみません”な。ほんとにプロか?」

「”ブラウン管”って今どきブラウン管のテレビなんてないだろwww」


 という至極まっとうな指摘をSNS上で頂戴したことを記しておく。

 とにかく、出演が決定した僕は、収録に向けて、番組スタッフの人から依頼された素材準備や、収録時の想定問答の用意などで、忙しい日々を送ることとなる。



 そんな時だった。一件の依頼が届いたのは。


 依頼者は20代の女性。

 代筆屋はやめる予定であり、お断りしようかと思ったが、メールに書かれた一文が気になった。



 <フラれた彼と会って話がしたい。「さよなら」をちゃんと伝えたいです>


 

「やり直したい」という依頼が常であり、「さよなら」を伝えたいという依頼はかつてなかった。


 ――区切りをちゃんとつけたいということ? 


 心の中の疑問をそのまま投げかけると、こう返信が来た。

「区切りとは少し違います。まだ愛してるから、さよならを伝えたいんです」

 正直よくわからなかった。

 ただ、それ以上の追及は控えた。もう代筆屋はやめる。こだわる必要もない。

 依頼者の要望のまま、文章を書いた。

 


「ありがとうございます。結果、またご連絡します」


 文章を送ったのち、依頼者から送られてきたメール。

 僕は首を傾げた。

 ――結果?

「さよなら」は「さよなら」でしかなく、それ以上も以下もない。発展もない。

 違和感を抱いたものの、翌日にはその依頼のことは頭から消えていた。



              ※   ※   ※



「今度さ、『アウト×デラックス』出ることになったから」

 母の様子を見に実家に帰った僕は、出迎えたくれた姉に言った。

「は? 『アウト×デラックス』って、あのフジテレビの? マツコとか出てるやつ?」

「そう。この間収録してきたんだ」

 怪訝な表情を浮かべていた姉だが、すぐに状況を飲み込んだようで、

「ああ、もしかして、ラブレターのやつで?」

 直接は伝えていなかったが、姉は僕が代筆屋をしていることを以前から知っていた。過去に取り上げられた新聞かネット記事でも見たのだろう。


「お母さんに教えてあげたら? 今起きてるから」

 姉が、母が寝ている寝室の方に目を向けた。

 本人はそうと知らなかったが、既に末期状態であった母は、自宅で残された時間を過ごしていた。

「……いや、言わない方がいいと思う」

 収録を終えていた僕は、自分が、〈他人のラブレターを代筆する怪しい職業の男〉として紹介されることを知っていた。

 母の瞳に、”怪しい職業の男”である息子を映したくない。下手すれば、余命が縮まりかねない。


「――おかえり」

 寝室のドアをそっと開けると、待ち構えていたように母が言った。

 顔をゆがめながら上半身を起こす。

「ただいま。調子はどう?」

「……今日はちょっといいかな。お姉ちゃんたち、今からお昼食べるみたいだけど一緒に食べたら?」

「いや、いいよ。準備もしてないだろうし。あとで駅前にでも行こうと思ってるから」

「そう。私も早く食事ができるようにならなきゃね」

 母が恨めしそうに、自身の腕に刺されている点滴を見遣る。


「駅の方に行くなら、あそこに行ってみたら? 踏切のそばにあるラーメン屋」

「踏切? ああ、あそこか。昔、よく行ってたとこね」

「そうそう。私の代わりに食べてきてよ」

 母が力なく微笑む。

 それから、僕の近況について少しやり取りをした後、

「眠くなってきちゃった……」

 そう言って母は目を閉じた。

 すぐに寝息をたてはじめる。

 安らかな寝息とは裏腹に、眉間に皺を寄せている母の顔を見つめながら、


 ――最近、だんだん眠る時間が増えてきてるのよ。


 姉の言葉を思い出していた。



 手持無沙汰になった僕は、家を出た。

 記憶を頼りに、母に言われたラーメン屋へと向かう。

 所々、記憶の中の建物とは異なっているところがあったが、道筋は変わっておらず、迷うことなく目的のラーメン屋に着いた。



 <閉店いたしました。長らくのご愛顧、誠にありがとうございました>



 ただ、閉まっていた。

 踵を返し、ファミリーレストランへと向かう。


 

 

 家に帰ると、母は横になったまま姉と会話をしていた。

 楽し気な話をしていたようで、部屋には華やいだ空気が漂っている。

「行ってきた?」

 母が頭を持ち上げる。

 僕は姉を一瞥すると、

「――うん。美味しかった」

 そう答えた。

 母が小さくうなづく。

「今日はもう帰るよ。また明日来るから。夜になると思うけど」

 母の骨ばった肩に手を置く。


 ――愛してるから、さよならを伝えたいんです。

 ふいに、いつかの依頼者の言葉が思い出された。


 母が、肩に置かれた僕の手をじっと見つめる。

「――じゃあね。また」

 口をついたのは、別の言葉だった。


 さよならを、伝えたかった。



              ※   ※   ※


 時は流れ、今。

 僕は代筆屋を続けている。

 

 やめようと思っていた当時と、状況は特に変わっていない。

 尊敬も名誉も、何もない。ヴァイオレットのようにはいかない。

 

 ただ、言葉を伝えること、伝えられることの幸せが、少しずつわかってきた。

 思っていたよりも、代筆屋はよい仕事のようだ。

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