第2話・価値ある行動より、意味ある行動をする。
「それでは、今回はお集まりいただきましてありがとうございます。皆様ご存知なのでご紹介するまでもないかもしれませんが、今回は実業家でGDサードコンサルティング合同会社代表、命煌社代表の伊藤勇司先生にお話をいただきます。そしてヒーラーの、よーこロココさんにもお話いただきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。」
主催者のちかさんが、冒頭で挨拶をした。いよいよZOOMでの30分間の講義とシェア会がスタートする。
「それでは、皆様本日はよろしくお願いいたします!今日は、満月ですね!ところで、満月と言えば皆さんにとってはどういったイメージでしょうか?」
講義を始めた彼は、早速受講生のメンバーに問いかけを行った。
「えっと、満月といえば・・・。満ち溢れるというか、満ち足りたというか、そういうイメージです。」
「そうですねぁ・・・、満月といえば・・・。事故とかかが多い日って聞いたことはありますね。月の引力によって水が引っ張られることで、人間も87割くらいは水で出来ているので影響を受けて精神が昂るとか、あとは手術とかすると血が止まりにくいらしくて向かない日って聞いたことがあります。」
「うーん、先ほど勇司さんが満月といえば?といった瞬間に思い浮かんだのは、うさぎさんってとこですかね。」
「私も一緒で、うさぎとか、お月見とか、お団子とか、そういったものをイメージしました。」
彼の問いかけに、参加者の面々がそれぞれの発想で答えていく。
「まあ、この質問に特に意味はないのですが、皆様に共通するキーワードもありましたね。そして、ちかさんの満ち足りたって良いキーワードですね。満ち足りているからこそ、満ちていく。よーこさんの引力というキーワードもいいですね。引力が強い方に影響される。引力が強ければ、どんどんどんどんやってくる。引力をつけていくことが、今回の閃きの働き方の一つのポイント人もなることですね。」
満月と聞いて、直感的に思い浮かんだキーワード。彼はその受講生のワードを拾いながら、講座を展開していく。
「お金も満ち足りている人のところに、どんどんやってきます。お金があるところに、お金はどんどんやってくる。ここがポイントで、現在参加者の皆様の中でお金が満ち足りていると思っている人はいらっしゃいますか?満ち溢れて、満ち足りて、満ち満ちているっていう人は?笑」
そう聞くと、参加者のメンバーも笑いながら答えられる人はいない、無言の空白時間が流れていく。
「みなさん、いないですか?笑。足りてないですか?笑。ここが今日の一つのポイントですね。足りないと思っている時こそが、足りないエネルギーが加速していく時。現実問題として足りていない感覚があったとしても、足りているいる前提で思考していけるマインドが大切です。現実としてお金がない状態だったとしても、意識としては満ち足りているマインドで過ごす。すると、意識に追いついて現実が後から形になっていくのです。この世界の物理法則は、意識したものが後から形になるという順番です。現実になったら意識できるのではなく、意識するから現実がやってくる。このポイントを押さえておきましょう!」
単純な問いから、和やかな空気感と、本質的な講義がスタートしていく。彼の軽快なトークから織りなすシンプルなエッセンスを聞きながら、参加者のメンバーはさらに興味深く耳を傾けている。
「もう、極論を言えば、今日はこれだけでいいです。これだけ落とし込むだけでいい。アホみたいなことを、ど真剣に実行する方が効果的なんですね。小難しい理論理屈はお金を増やすために重要ではありません。理論理屈はあくまでサブとして、現実を作るために必要な本質は誰でも出来る簡単なことから起点するんです。今日のみなさんは、そんなんでええの?というくらいのアホみたいなことを、ぜひ真剣に大事にしてくださいね。」
彼がそういうと、さらに参加者のメンバーが笑顔になる。こうした、ゆるい感覚が実は最高のパフォーマンスを発揮する上で重要な在り方となるようだ。
「では、改めて皆様に考えていただきましょう。今日、この講座を受ける数分前までは、お金が満ち足りていないという発想で皆さんは生きていました。でも、この瞬間からは違うんです。もうすでに、みなさんにはお金が満ち足りている。その前提で発想しながらイマジネーションを広げていきましょう。」
そう伝えた彼は、また参加者のメンバーに新たな問いかけを行っていった。
ガラクタ拾って億万長者〜閃きをお金に換える錬金術〜 命煌社 @meiousha
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