切ないモノローグに美しい旋律すら感じてしまう。

今朝、偶然にもフォローする深川我無様からの素晴らしいレビューを拝見して、初めて立ち寄らせていただきました。不思議なご縁です。


「葉からこぼれ落ちる一滴の雫。……我先にと人々に飛び付く雨粒達」「…私のためだけの福音。……雨の奏でる音色は、どんな楽器の旋律よりも美しい」

冒頭からエンディングまで綴られるひと言ひと言に思わず儚い情景が浮んでくる。おっしゃる通り、「雨音」は辛い過去をすべて洗い流してくれる不思議なものだと思います。

「彼女はずっと彼女の物語で生きている。終わるようで終わらない、鈍重な灰色の日々のもとで」

読み終わり、なぜかしら、切ないレクイエムと共に美しい旋律が届くように感じてしまうのは僕だけだろうか。

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