人物紹介 ※本編読了後の閲覧を推奨

◆神宮寺けい子 (本文中の『かの女』、『あたし』)


不治の病におかされた女子高生。


治療法が確立するまでコールドスリープしているはずだったが、彼女がコールドスリープしている間に、『星降り』が起きて人類はこの星を放棄することとなる。避難の際にポッドがロケットの重量・エネルギー制限にひっかかり、彼女はこの星に置き去りにされてしまった。


JKが飛ばしたロケットで何年間も眠り続け、宇宙を彷徨っていたところをどこかの星に救助される。救助されてからずっと、結婚して、子どもが生まれて、孫が生まれても、JKの捜索を続けていた。光輝が生まれたころ、いよいよ体力の限界を感じ捜索は断念。仕事で忙しい光輝の両親、祖父母に代わって彼の子守をするようになる。


享年の109歳はコールドスリープ期間を除いたもの。





◇JK(17) (本文中の『JK』、『わたし』)


けい子と同様にロケットに乗れなかった旧型の介助用ロボット。


『星降り』をどうにか生き残ってからずっと、仲間と共に人類がこの星に帰ってこられるように、星の復興作業を続けていた。けい子が乗ったロケットも、その時に作りかけた(パーツが足りず断念)もの。


最後の仲間を失った翌日、病院の地下で眠り続けていたけい子を見つける。



JKという名前はある研究員の

「介助用ロボット……。『試作一号』はダサいし、なんかそれっぽい名前にしたいなー。

 アルファベットならかっこつくやろか? 介助……KJ?

 あっ、JKとかええんちゃう!?」

とかいう試作段階の適当な仮称が、そのまま製品名として採用されてしまったせい。


JKシリーズは、初代が発売されて約100年後の『星降り』時点で「(17)は化石」と言われるくらい、新機種の開発が行われていた。





◇堂本光輝 (本文中の『青年』、『ぼく』)


けい子のひ孫にあたる青年。17歳。


両親たちの仕事が忙しく、彼の子守はけい子がしていた。娯楽の少ない彼の母星ではけい子の昔話は大変人気で、近所の子どもたちも彼女を「けいちゃん」と呼び慕っていた。


イルミネーションや流れ星を見たり、雪遊びしたりするのが小さいの頃からの夢。けい子に話すことはなかったが、実は一番見てみたいものは海だったりする。


彼が乗っている小型宇宙船『流れ星』は、けい子からのおさがり。

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「むかしむかし 天野太洋 @milk116

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