(作中の)人間関係に悩んでいる人へおすすめ

 群像劇を書いていて、書く手が止まっている人は、第7エピソード「ディスコミュニケーションは不幸か?」を読んでから、人間関係を整理してみるといいかもしれない。

『親子だろうが恋人だろうが、お互いに違う「個」である以上はどうしても共有できない何かが存在するはずで、そこからさまざまなものが生じるわけですね』

 人物の関係性について、共有できる部分・できない部分を洗い出して考えてみる。
 というのは、シンプルな手法だが、奥深い人間関係を考えつくためのよいツールのように思う。

 そして、物語が動かないのならば、例えば、共有できていたものを、事件などを起こして、壊してみる。もしくは、逆のことをしてみる。
 もしくは、潜在的に抱えていた、共有できない部分を、事件などを通じて認識させてみる。もしくは逆のことをしてみる。
 また、共有できる部分があるのに、敵対させてみる。もしくは逆のことをしてみる。などなど。

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